【スポーツ】なぜ?史上初の箱根2度目3連覇の青学大・原監督が語る強さの秘けつは「寮」 寮母の妻・美穂さんが明かした内容とは
第102回東京箱根間往復大学駅伝が2、3日に行われ、青学大が、前回打ち立てた記録を3分45秒も更新する10時間37分34秒の大会新記録で3年連続9度目の総合優勝を果たした。史上初の2度目の総合3連覇。原晋監督は秘訣(ひけつ)が「寮生活」にあると語り、妻・美穂さんが明かした内容とは。
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青学大は直近12大会で9度目の優勝を果たした。原監督は強さの秘訣(ひけつ)の一つに「寮生活の充実ぶりがある」と話す。美穂さんが内容について「食事」に特化した視点から明かした。
一昨年にリフォームしたばかりの寮で、学生たちは共同生活を送っている。それを支え続けている美穂さんは、以前はケータリングだった食事面に関して、サポート体制の変化が大きく影響しているという。
毎日の献立は、OBのシェフ・鶴貝彪雅(ひょうが)さんが考え、美穂さんも厨房で調理を手伝っている。美穂さんは「温かいご飯を食べられたり、体調が悪い子に対してとか、その子に合わせた食事を提供できるのは大きいこと。そういう毎日がやっと日常になってきた」と、充実ぶりを語った。
冬になれば、怖いのは感染症だ。年末年始はクリスマスや大みそか、お正月などイベントが盛りだくさんだが「美容院にも行くなっていうところで。徹底している」と対策は万全。そんな中でも「イベント食を考えて、おせち料理的なものや、お雑煮とかを作ったりした」という。ケータリングではかなえられなかった料理を提供し「外食しなくて良かったりとか、喜んでいるんじゃないかな」と柔らかい笑顔で語った。
実際に、バランスの取れた食事を提供できるようになり、原監督は「故障者、体調不良者が少なくなっている」と効果を実感する。箱根駅伝の直前でケガをしていたのは部員47人のうち約1割の4人以内だといい「こんなチームは少ないんじゃないですか」と食事改革は大きなポイントとなった。
食堂は選手たちの憩いの場にもなっているという。学生時代に主務を務めていた鶴貝さんは選手の良き相談相手。美穂さんは「話しやすいっていうのもあって。食堂に行ったら話を聞いてくれる人がいるっていうのは良い。緊張した時、話したい時にはけ口になっているのかな」といい「アットホーム感がいいんじゃないかなと思う」と強みを明かした。
新たなる“武器”を手に入れた史上最強軍団は、2015~18年以来の4連覇に向け、再び走り出す。(デイリースポーツ・南 香穂)
◆青学大陸上部 1918年創部。箱根駅伝初出場は43年で、最下位の11位。76年を最後に出場できない期間が続いた。2004年に原晋監督が就任。33年ぶりに復帰した09年は22位に終わったが、着実に力をつけた。12年に出雲全日本大学選抜駅伝を制すと、箱根は15年の初制覇から総合4連覇。16~17年には全日本を含む大学駅伝3冠を達成した。箱根の山上りで活躍した神野大地や、マラソンで昨年の世界選手権東京大会代表の吉田祐也らが主なOB。活動拠点は相模原市。





