【野球】ロッテ・ドラ1西川の打撃開眼の理由とは 新人王有力候補に浮上
最下位に沈むロッテの明るい話題は、ドラフト1位・西川史礁外野手(22)の存在だ。打率・278は新人王を争う宗山(楽天)、渡部聖(西武)を上回る。5月までは打率1割台と低迷。それが2度の登録抹消を経て昇格した6月以降は打率・311とコンスタントに結果を出した。なぜ西川の打撃が開眼したのか。新人王の有力候補に浮上したルーキーに迫る。
20日の日本ハム-ロッテ戦(エスコン)は若き2人の対決に興味を持って見ていた。西川と日本ハム先発の達孝太投手(21)。新人王を争う2人の直接対決だった。五回無死一、三塁の絶好機に迎えたこの日3度目の対戦で適時二塁打。3打数1安打1打点。西川が意地を見せた。
オープン戦で打率・410の成績を残したが、開幕当初は結果が出なかった。内角攻め、そして外角低めの変化球に苦しんだ。打率・145と低迷して、5月27日に2度目の登録抹消。それが、6月13日に昇格して以来、実力を発揮。6月以降だけ見れば打率・311と結果を残してきた。
「インサイドを攻められる中で、それを完璧に打とうとしすぎて、逆に次の外の球が見えなくなっていた」と5月までの打撃を振り返る。2軍ではサブロー2軍監督(現1軍ヘッドコーチ)とともに、左足の上げ方を矯正し、手元まで引きつけて打つ打法に着手。難しい挑戦だったが、短期間で身につけた。
「ポイントを近づけることによって、低めの見極めであったりという、選球眼にもつながってきますし、体が前に出すぎると変化球をもっと前で打つことになるんで、ひっかけたり空振りしたりしていた」と打撃矯正の効果を明かした。
試合を終えてから室内練習場で、試合前も早出で打ち込む。「調子の悪い時期を短くするっていうのをテーマにしていますし、ダメだったときはダメだったところをしっかりと次の日には修正してできるようにというのは意識してやっています」。常に課題を解消してから、次の試合に向かう。スランプの時期が短い理由がそこにある。
コンスタントに安打を重ね続けて、現在打率・278。二塁打数25はリーグトップ。守備面でも補殺数9は両リーグ通じてトップ。攻守に結果を残してきた。9試合を残して規定打席まであと37。残り1試合あたり約4・1打席で到達する。「規定打席っていうのは立てればいいなとは思ってるんですけど、3割打ちたいっていうのが一番」と高い目標を定める。
「最初は苦しんで、うまくいかないことばっかりだったんですけど、それがいい経験となって、今こうして数字がついてきてる」。試練を乗り越えた先に、新人王という栄冠が待っている。(デイリースポーツ・鈴木創太)





