ロッテ ドラ1西川 ポイント近めの新打撃フォームで開眼「インコースもさばける、詰まって落とすこともできる」武器は“トンファー”型トレーニングバット

 ロッテは26日、ZOZOマリンスタジアムで全体練習を行った。ドラフト1位・西川史礁外野手(22)は、グリップ部分に直角に30センチほどのグリップがついたトレーニング用のバットを持参。琉球古武術の武器トンファーの様な形のバットでティー打撃で打ち込んだ。

 このトレーニングバットは元中日の和田一浩氏とミズノ社が共同開発したもので、グリップから直角に伸びた“セカンドグリップ”を腹部に当てながらスイングすることで、体と腕の動きが連動したスイングの練習になるという。西川も「今は肘をたたんだ状態で打ってるので。ポイントを近くに置いて。その意識付けです」と解説する。

 西川は5月27日に2度目の2軍落ちとなった。以来、サブロー2軍監督(現1軍ヘッドコーチ)のもとで、フォーム改造に取り組んだ。これまで投手よりの位置でボールを捉えていたが、そのポイントを体の正面まで呼び込んで打つ新打法の習得を目指した。その練習の一環でトレーニングバットを使用した。

 新フォームの効果は結果として表れている。ここ5試合20打数11安打で打率は・550、5打点。5試合連続安打、4試合連続マルチ安打中と大暴れだ。「インコースもさばけるようになりましたし、詰まって落とすこともできるようになりましたし、それこそ変化球が来たら、ちょうど離れずに前にも打てるんで、そこはすごく良いかなと思います」と手応えがある。

 シーズン半ばでのフォーム改造は大きな決断だ。それでも2度目の降格から17日後の6月13日に再昇格。20日足らずで新打法をモノにするところに非凡さがある。「やっぱり数振り込むだけだと思うので、それはもう、めげずにずっと意識し続けた結果が今になってると思います」。交流戦終盤は同級生の4番・山本の後の5番に定着。最下位からの逆襲へ、ドラフト1位が本領発揮の夏を迎える。

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