【野球】なぜ?ヤクルト後半戦から巨大つば九郎バルーンが神宮に! 勝利後限定の“守護神”登場の背景とは

 ヤクルトが勝利した瞬間、バックスクリーンに登場したつば九郎のバルーン
 バックスクリーンに登場したつば九郎のバルーン
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 ヤクルトの本拠地で“異変”が起こっている。後半戦の神宮球場では白星を挙げた試合後限定で、バックスクリーンに特大の“守護神”が姿を現す。その名は「つば九郎バルーン」。今年2月に「つば九郎」の担当者が死去して活動休止となる中、巨大な球団マスコットが登場した背景とは-。

  ◇  ◇

 まるで“勝利の儀式”のようだった。神宮球場で行われた後半戦初戦の7月26日・中日戦。白星を挙げた試合後のことだ。何の予告もなく、球場のバックスクリーンに巨大な物体が、むくむくと姿を現した。全長4メートルの特大「つば九郎バルーン」が登場した。これが初披露。スタンドのファンは度肝を抜かれ、大きな歓声と拍手が起こった。

 メモリアルな試合で決勝打を放った赤羽は、ヒーローインタビューで「つば九郎が見守ってくれている。少しでも勝利を届けられるように頑張りたい」と熱い口調で誓った。球団は今シーズン終了まで神宮で勝利した試合後限定で、登場させる予定だ。

 球団マスコット「つば九郎」。ヤクルト関係者やツバメファンだけでなく、全球団の関係者やファンにも愛された。“球界のマスコット”と言っても過言ではない存在だった。

 45歳の現役最年長の石川にとっては、入団当初から寄り添ってくれた“相棒”のような存在だった。「つば九郎と常に今も戦っているつもり。大きな大きな声援を送ってくれていると思う」としみじみと語ったこともあった。

 今年2月に「つば九郎」の担当者の死去が発表され、活動休止となって約6カ月が過ぎた。昨季までは本塁打を打った選手を出迎え、勝利後のファンへのあいさつでは高津監督の横に立った。チームにとってもかけがえのない存在だった。

 ヤクルト・林田哲哉球団社長は、6月に「検討を重ねて再登場させたいと思っています」と明かした。球団では再登場に向けて試行錯誤を続けており、現状では結論は出ていない。その動向についてはファンを含めた周囲に賛否両論が当然、あるだろう。途中経過ではあるが、本拠地に不可欠な存在である「つば九郎バルーン」を見守り役として“起用”した形だ。

 林田球団社長は言った。「作戦に作戦を練ってファンが泣き出しそうな、喜び、歓喜にあふれるような登場場面を作っていきたい。(再登場は)基本的には来シーズンくらいと思ってもらっていいです。ステップも考えられるんじゃないか。いろんな場面で予告編ができないか、とかね」。最終的には球団内やファンの意見も集約した上でアンサーを出すのだろう。

 果たしてどんな形で復活するのか-。特大バルーンは“プロローグ”なのかもしれない。(デイリースポーツ・伊藤玄門)

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