【野球】なぜ?日本ハム・五十幡に漂う打撃開眼の兆し 新庄監督の指令でスイング改造 7月以降の打率・302
日本ハム・五十幡亮汰外野手(26)が打撃開眼の兆しを見せている。7月以降の打率は3割超え。球界屈指の韋駄天(いだてん)が、優勝を争うチームの打線で存在感を増してきた。新庄剛志監督(53)の指令で取り組んできたスイング改造が、実を結びつつある。
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夏場を迎え、とにかく五十幡はよく打っている。7月以降は27試合に出場して96打数29安打の打率・302、4試合連続を含む10試合でマルチ安打をマーク。21得点、9盗塁と、リードオフマンとして十二分の働きだ。
「スイングが身に付いてきたのはもちろんあって、それが大きい」。好調の要因に挙げたスイング改造は、上から下へたたいてフライを上げていた軌道を矯正。前半戦の段階から、新庄監督から送られてくるフリーマン、金慧成(ともにドジャース)、近本(阪神)らの動画を参考に、下からのスイングを意識してきたことで、しっかりと投球のラインに入る軌道に変わっていった。
「気持ちの面で少し余裕が持てているのもデカいですね」。結果が出てスタメンに定着したことでアプローチも変化。「まずはしっかり振ることを心がけています」と、打席でのどっしり感が生まれた。2ストライクに追い込まれてからもファウルで粘り、最後は強い打球のクリーンヒットという場面が、最近は特に目立つ。
5年目で漂う覚醒の気配。八木打撃コーチも「スイング軌道の変更が一番のポイント。アッパースイング、縦振りに近い形をやっていったらハマった。急にあれだけ変わるのは珍しい」と進歩に驚く。「打数も多くなって、打席の中での落ち着きがだいぶ違う。それによって変化球も拾えるようになった。今、ウチの中でも一番成長したバッターの一人」と認めた。
新庄監督からはスイングの悪癖が顔をのぞかせたタイミングで、打撃動画が送られてくるという。五十幡も「イメージはずっと持っていますけど、それを続けてやっているところです」と、自分の打撃を確立するべく、研さんに余念はない。
球界屈指の快足は折り紙付き。八木コーチは「周東(ソフトバンク)みたいになってほしい。塁に出したら、うるさいってなってもらうのが一番。自信を持ってくれたら」とさらなる進化を望み、優勝争いの終盤戦で「チームの一つの駒として、大事なところになってくる」と期待した。五十幡のバットが快音を奏でて塁をにぎわせれば、逆転Vへの可能性も高まってくるはずだ。(デイリースポーツ・藤田昌央)
◆五十幡亮汰(いそばた・りょうた)1998年11月27日生まれ、26歳。埼玉県出身。171センチ、67キロ。右投げ左打ち。外野手。佐野日大高、中大を経て、20年度ドラフトで日本ハムから2位指名。21年5月23日の西武戦でプロ初安打。24年にはWBSCプレミア12の日本代表に選出された。





