【野球】中日のルーキーが登場曲を選んだ理由 かつてはダルビッシュ、元阪神の故横田慎太郎さんらもシクラメンの楽曲を選択

 中日・辻本が登場曲に選んだ「きっと僕にしかできない事がある」をうたうシクラメンのメンバー(左から)肉だんご、電球、DEppa
 シクラメンの「きっと僕にしかできない事がある」を登場曲に選んだ中日・辻本倫太郎
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 中日の即戦力として期待されるドラフト3位ルーキー・辻本倫太郎内野手(22=仙台大)が、本拠地・バンテリンドームでの登場曲に男性3人組グループ・シクラメンの「きっと僕にしかできない事がある」を選択。シクラメンのリーダー・DEppaが反応し、登場曲をきっかけに中日推しを明言した。

 3月3日にバンテリンドームで行われたオープン戦、中日-ヤクルト戦で「9番・遊撃」で先発出場した辻本は三回、本拠地初打席に向かった。そこで流れたのが、2013年にメジャーデビュー後初アルバムに収録されている「きっと僕にしかできない事がある」だった。

 辻本は球団公式YouTubeで「小学生のときから家族が好きなアーティストで、少年野球の卒団DVDとかに使ったり、家族で聴いたりしていた。その中で一番好きな曲だったり歌詞とかで選びました」と選曲理由を説明した。

 この曲の歌詞には、プロ野球選手になることが夢だったという内容もある。オープン戦では序盤から存在をアピールした辻本。大好きな曲を「毎日聴いています。朝起きたら一発目に流します」と、プロ野球生活でも曲を聴いて自らを奮い立たせている。

 バンテリンドームで観戦していたシクラ族(シクラメンファン)のインスタで登場曲に使用されていることを知ったDEppaは早速、辻本に連絡をとった。

 DEppaは「辻本選手のご両親が昔からシクラメンを聴いてくれていて、自分がプロ野球選手になったら絶対この曲を登場曲にしようって小学校の頃から決めていたらしいんですよ。それが本当に嬉しくて」と喜んだ。

 シクラメンは、グループ結成から16年目、2011年にメジャーデビューしてから13年。3月1日に独立を発表し、新たなスタートを切ったばかり。昨年、結成15周年を迎えライブなどで着るユニホームもブルーだ。

 「坂田(DEppaの本名)家は昔から巨人推しだったんですけど、今年はドジャースブルーとドラゴンズブルーを推していきます」

 世界中が注目する大谷翔平選手が在籍するドジャースと辻本が在籍する中日を応援することを誓った。

 これまでもシクラメンの曲を登場曲に使用したプロ野球選手はいる。中でも最も有名なのは、日本ハム時代のダルビッシュ有投手(現パドレス)だ。坪井(智哉)選手(元阪神、日本ハムなど)がダルビッシュ選手らハムの選手にシクラメンの『スルメ』というCDを薦め、ダルビッシュ選手が『なみだのあと』という曲を1年間、登場曲として使用し話題になった。

 ほかにも巨人で活躍する高梨雄平投手が「ららら☆フェスティバル」、元選手では細川亨さんが西武、ソフトバンク時代に「僕の宝物」、元広島で松本高明さん(現広島広報)の「舞い桜」、そして昨年亡くなった元阪神の横田慎太郎さんがルーキーイヤーに選んだ「エール」などがある。

 DEppaは「僕らの中で代名詞は“笑って泣ける”なんですよ。誰かを思って泣いちゃったり、生まれてきてよかったって思ったり、明日も頑張ろうって思ったりするのも、すべてが応援歌だと思っています」という。

 遊撃のレギュラー争いをする辻本にとって最高の応援歌になりそうだ。

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