【野球】広島 アピールに燃える韮沢 菊池涼らと特守の日々「下半身の動きの大切さ」吸収

 広島の韮沢雄也内野手(20)が必死のアピールに燃えている。1軍キャンプでは攻守両面でのレベルアップを図る日々。特に守備では同じ内野手の名手・菊池涼に助言を仰いで技術向上に努めている。レギュラーの選手たちと過ごす毎日は今後の糧。吸収している“一流”の考えを変換し、1軍舞台を目指していく。

 懸命に白球を追う姿が印象的だった。全体練習終了後のサブグラウンドで、韮沢は菊池涼らと特守を行う日が多い。9年連続ゴールデングラブ賞の名手から極意を学び、自身の成長につなげている。「やっぱり土台は、足を使って捕って投げるということなんだなと」。

 間近で見て感じたのはフットワークの重要性だ。両足を動かしながら捕球動作に入り、勢いを付けてスローイング。「下半身の動きの大切さは、分かりました。ケガのリスクも減ってくると言われたので」と継続して取り組んでいく。

 10日の重点練習では菊池涼、羽月と特守。遊撃の位置から二塁ベースに入った2人を相手に送球し、短い距離でのスローイングを反復した。「併殺になりやすいというか(相手が)捕りやすいボールを投げる」。相手のことを思いやるスローイングも意識し、今後はさらに精度を高めていくことに意気込んだ。

 打撃練習で注力するのは重心移動。「遠くに飛ばす練習をオフにもやってきた。自分の感覚を他の選手にも聞いて、違うイメージの仕方もあった。今はそれに応じた実戦の入り方、考え方をいろいろ聞いて、少しずつ形になってきている」と打撃の方向性は定まりつつある。

 自身の打撃スタイルで参考にしているのが、野手主将の野間。昨年は互いにケガの時期が重なり、リハビリ組として同じ時間を過ごした。その際に打撃の助言をもらい「重心移動ができないと飛ばないし、変化球もクルクル回ってしまう。下半身の重心移動が大事」と韮沢。元々が引っ張り傾向だけに、逆方向への力強い打球も求めて汗を流していく。

 春季キャンプは当初2軍スタートだった。だが数選手がキャンプ前、新型コロナに感染した影響で1軍抜てきが決まった。11日からの紅白戦は2試合とも無安打ながら、日南では鍛錬を積んできた。そして沖縄2次キャンプがスタート。「今年は1軍を経験して、少しでも試合に出たいです」。歯を食いしばりながら、開幕1軍に向けたアピールを続けていく。(向 亮祐)

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