【野球】阪神・近本も届かなかった夢舞台 社・芝本の挑戦

 第94回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園球場)の出場32校が1月28日の選考会で決まった。昨秋の兵庫県大会で初優勝したが、吉報は届かなかった社。ただ、プロ注目の右腕・芝本琳平投手(2年)は夏の甲子園出場を目指して鍛錬の日々を過ごしている。

 「近畿大会は1回戦で負けてしまって悔しい思いをしました。夏は絶対に優勝して甲子園に出たいです」

 兵庫県王者として出場した昨秋の近畿大会では、1回戦で近江と対戦。3点を先制された直後の一回途中から登板し、四回まで無失点に抑えていたが、五回につかまり4失点を喫した。エースとして踏ん張り切れなかったマウンド。チームは、10-11の激闘の末に敗れた。

 目標とする甲子園の舞台に立つために、この冬は肉体強化。ウエートトレーニングを重点的に行い、練習の合間にはおにぎりを食べるなど体作りに励んでいる。

 高校入学後に野手から投手へと本格的に転向した右腕。経験こそ浅いが、伸びのある最速143キロの直球が武器だ。強豪校の打者を抑えるために、球速アップにも取り組む。「夏までに145キロを出したい」と球速2キロアップを目標に掲げた。

 将来的な夢はプロ野球選手とする芝本。OBの阪神・近本や楽天・辰己らの存在は大きい。「プロにいった先輩方も同じ寮やグラウンドでやっていたと思うと、刺激になる。自分もそういう選手になれたならと思います」と力を込める。

 創部初の夏の甲子園出場へ。さらなる成長を遂げた芝本が、チームの中心となり躍動する。(デイリースポーツ・井上慎也)

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