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【野球】エースの証「沢村賞」連続受賞の難しさ オリックス山本は達成なるか

 2021年沢村賞はオリックス・山本由伸が26試合18勝5敗6完投、防御率1・39で選考基準7項目中5項目をクリアし初受賞した。連続受賞への期待もかかる中、22年がスタートした。

 1947年に制定された沢村賞の選考対象は先発完投型の投手で、過去の受賞者を見ると3年連続受賞は56~58年の金田正一(国鉄)のみ。2年連続が51、52年の杉下茂(名古屋)、65、66年の村山実(阪神)、95、96年の斎藤雅樹(巨人)、17、18年の菅野智之(巨人)の4人だ。

 選考基準は(1)15勝以上(2)150奪三振以上(3)完投10試合以上(4)防御率2・50以下(5)投球回数200回以上(6)登板25試合以上(7)勝率6割以上。近年はクオリティースタートの達成率を含む他の成績も考慮。

 シーズンを通しての登板が条件となるだけに、投球内容だけでなくタフさも必須だ。複数年連続受賞は名実ともにエースの真価と言える。

 過去10年の沢村賞投手の成績と翌年成績は以下の通り。続けて安定した結果を出す投手が多い中、苦しむ例もある。

10年 前田健太(広島)28試合15勝8敗6完投174奪三振、防御率2・21、215回2/3

※11年は31試合10勝12敗4完投192奪三振、防御率2・46、216回

11年 田中将大(楽天)27試合19勝5敗14完投241奪三振、防御率1・27、226回1/3

※12年は22試合10勝4敗8完投169奪三振、防御率1・87、173回

12年 摂津正(ソフトバンク)27試合17勝5敗3完投153奪三振、防御率1・91、193回1/3

※13年は25試合15勝8敗3完投146奪三振、防御率3・05、162回1/3

13年 田中将大(楽天)28試合24勝0敗8完投183奪三振、防御率1・27、212回

※14年はヤンキース移籍で20試合13勝5敗141奪三振、防御率2・77、136回1/3

14年 金子千尋(オリックス)26試合16勝5敗4完投199奪三振、防御率1・98、191回

※15年は16試合7勝6敗0完投79奪三振、防御率3・19、93回

15年 前田健太(広島)29試合15勝8敗5完投175奪三振、防御率2・09、206回1/3

※16年はドジャース移籍で32試合16勝11敗179奪三振、防御率3・48、175回2/3

16年 Kジョンソン(広島)26試合15勝7敗3完投141奪三振、防御率2・15、180回1/3

※17年は13試合6勝3敗0完投53奪三振、防御率4・01、

76回1/3

17年 菅野智之(巨人)25試合17勝5敗6完投171奪三振、防御率1・59、187回1/3

18年 菅野智之(巨人)28試合15勝8敗10完投200奪三振、防御率2・14、202回(2年連続受賞)

※19年は22試合11勝6敗3完投120奪三振、防御率3・89、136回1/3

19年 該当者なし

20年 大野雄大(中日)20試合11勝6敗10完投148奪三振、防御率1・82、148回2/3

※21年は22試合7勝11敗1完投118奪三振、防御率2・95、143回1/3

21年 山本由伸(オリックス)26試合18勝5敗6完投206奪三振、防御率1・39、193回2/3

 2年連続の菅野や、受賞翌年にメジャー移籍し2桁勝利を挙げた田中、前田の成績が目立つ。いずれもチームの顔と言うべき投手が名を連ねる。

 しかし近年は分業制が確立され、ブルペンデーやオープナーなどこれまでとは違う起用が広まった。07年沢村賞のパドレス・ダルビッシュが昨年11月、ツイッターで選考基準について「時代が変わってきている分、起用法も変わりますから数字も変わりますよね。今の時代にあった評価をしてあげるべきでは?」と指摘し、話題となった。該当者なしも過去5回ある。今年はだれが栄冠を勝ち取るのか。(デイリースポーツ記録室)

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