【野球】広島・白浜、19年目だから伝えられるもの「自分も日々勉強」

自主トレでキャッチボールをする広島・白浜
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 広島の白浜裕太捕手(36)が19年目となる来季の契約を結んだ。球団の捕手では倉義和(98~16年、現1軍バッテリーコーチ)、石原慶幸(02~20年、現デイリースポーツ評論家)と並び在籍年数最長となる。これまで培った経験を若手に伝え、模範となることを誓った。

 今季はチームがコロナ禍に見舞われた5月に代替指名選手として1軍昇格したものの、出場機会はなかった。2軍でも26試合の出場に終わったが、11月21日の契約更改では現状維持の年俸650万円でサインした。

 19年目となる来季、白浜に求められているのは培った経験を若手に還元すること。「若い選手と一緒にいて感じるものはあるし、聞かれたことに対してしっかりと答えられるようにしたい。自分も日々勉強だと思っている」。若鯉に的確なアドバイスを送りつつ、自身も成長を目指して努力を続けていく。

 04年に広陵からドラフト1位で入団し、カープ一筋18年。1軍出場は通算86試合にとどまっているが、若手の面倒見が良く、チームには欠かせない存在だ。キャッチング技術の高さも定評があり、2軍の投手の育成にも貢献。また、首脳陣と選手をつなぐ橋渡し役を担うなどグラウンドの内外で奮闘している。

 チームでは37歳の長野に次ぐ年長者。ベテランが目標にするのは16~18年にリーグ3連覇したときのような強い広島を取り戻すこと。「チームが優勝することが一番。自分もちょっとでも爪痕を残して、白浜がいたなと言われるようになれたらいい。1軍の試合で2軍にいた投手が抑えてくれたらうれしいですし、そういう選手がどんどん増えていってほしい」。出場機会が限られる中、来季も縁の下の力持ちとなって仲間を支えていく。(デイリースポーツ・赤尾慶太)

 ◆白浜裕太(しらはま・ゆうた)1985年10月31日生まれ。大阪府堺市出身。捕手。右投げ右打ち。180センチ、93キロ。背番号32。広陵では3年春にセンバツ優勝を果たし、2003年度ドラフト1位で広島に入団。1軍初出場はプロ8年目の11年。通算成績は86試合出場、23安打、打率・158、1本塁打、7打点。

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