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【野球】阪神 岩崎の転機となった金本監督の決断“1球へのこだわり”重ねて通算100H

 下克上の道を歩む阪神・岩崎優投手(30)が節目の数字に到達した。9月26日・巨人戦(東京ドーム)。4-1の八回に救援登板して後半戦初失点を喫したが、リードを守ったまま守護神のスアレスにバトンをつなぎ、通算100ホールド目をマークした。球団では藤川球児、ジェフ・ウィリアムス、福原忍、久保田智之に次いで5人目。また一段、一流の階段を上がった。

 清水東、国士舘大を経て2013年度ドラフト6位で阪神に入団。プロ1年目から先発で5勝を挙げて存在感を示したが、2年目以降は伸び悩んだ。転機は16年シーズンの終盤。当時の金本監督から「先発で十分やり切っただろう。俺は中継ぎで期待しているから頑張ってくれ」とリリーフ転向を打診された。

 「そうやって違う場所で期待してもらっているのはすごくありがたいことなので、なんとか期待に応えたいと思っていました」と意気に感じた左腕。翌17年から本格的に転向して「先発の時よりも1球がすごく重くなってくるので、そういったことで後悔がないようにやるのはこだわりました」と再出発した。

 同年4月27日・DeNA戦(甲子園)で初ホールドを記録。桑原、高橋聡、マテオ、ドリスらとブルペンを支え、この年は自己最多66試合に登板して防御率2・39。ベース板の上で伸び上がるような、独自な軌道を描く直球は威力を増した。17年シーズン以降、5年連続で40試合以上に登板。今や球界を代表するセットアッパーだ。

 今季は前半戦こそ苦しんだが、初出場のオールスターを境に完全復活。東京五輪では野球日本代表「侍ジャパン」の一員として準々決勝・米国戦(横浜)以降3試合連続で中継ぎ登板し、金メダル獲得に貢献した。後半戦に入ってからは登板14試合連続無失点を記録するなど、八回のマウンドに君臨している。

 「難しい場面もあるかもしれないですが、しっかりと目の前のバッターを抑えられるように。しっかりと0点で帰ってくることは変わらないと思います」

 アマチュア時代は無名。ドラフト6位入団から始まったプロ野球人生はリリーフ転向で花開いた。最大の目標である16年ぶりのリーグ優勝、36年ぶりの日本一に向けて、淡々と任務を遂行していく。(デイリースポーツ・中野雄太)

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