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【野球】DeNA小深田大地の過去と今 根底には「自分で考えてやる野球」

 失われた時間は戻ってこない。だが、当時の逆境をはねのけ、プロ野球の道へ進んだDeNAのルーキー・小深田大地内野手(18)が“過去”と“今”を話した。

 小深田は履正社で2年時、2019年の甲子園に春夏連続出場。夏の甲子園では全6試合に「3番・三塁」でスタメン出場し、決勝で星稜を破り全国制覇を果たした。新チームになり、秋の大阪大会、近畿大会と結果を残し春の甲子園出場も決まっていた矢先だった…。

 2020年1月から、今もなお日本中にまん延する「新型コロナウイルス」の影響で春・夏の甲子園は中止に。当時を振り返り、「(19年の)夏優勝してたので、春夏連覇をチームとして目標にしていた中での中止でした。まだその時点(センバツが中止)では夏は少しできるかなと思っていましたが、中止になったのですごく残念な気持ちになりました」と心の内を話した。

 だが、小深田は止まらなかった。“プロ野球選手になる”という目標があったからだ。自粛期間中は「強いスイングが持ち味だが、その中でもコンタクトできるような打撃ができないといい投手は打てない」と磨きをかけた。

 履正社の岡田監督からは「結果を出さないと(ドラフトに)かからないよ」とハッパをかけられ、大阪の独自大会に臨んだ。準決勝で打ち切りとなった大阪桐蔭戦では4安打を放つなど、勝利に貢献。夏の大会で大阪桐蔭に勝利したのは2010年以降では初めてだった。甲子園交流試合では星稜に圧勝し、高校野球の幕を閉じた。

 2020年度ドラフト4位でDeNAに入団し、目標だったプロ野球選手のスタートラインに。だが、プロの壁にぶち当たっている。「直球の違いですかね。スピードは変わらないが、キレが違うのでそこに苦労していますね、大変です」。中でも楽天・森原の球には「勢いに手が出なかった」と身をもってプロのレベルを体感した。

 仁志2軍監督からは「まずはまっすぐをしっかりはじき返す事。どういう打ち方をすればいいのかを教わっています。最近は直球にヒットが出始めているので、少しは成長できているのかな」と手応えも感じつつある。

 プロの壁に阻まれても、履正社の野球で徹底していた「自分で考えてやる野球」。そして岡田監督の教えである「(野球より)まずは私生活を。人として当たり前の事を」が小深田の胸には刻まれている。

 現在は2軍で奮闘中だが、「そこ(1軍)の位置に行きたいと思いますけど、焦ってはいけないと思う。自分との戦いだと思うので、しっかり結果を出せるように頑張りたいです」ときっぱり。コロナ禍で1年前は計り知れないほどの悔しさを持ったはず。だが、今の小深田はただ前を向いて、野球と向き合っている。(デイリースポーツ・中田匡峻)

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