【野球】阪神のまさかの失速 16年ぶりVへ大山ら攻撃陣の奮起が必須条件

 まさか…。リーグ戦再開後の初戦、6月18日・巨人戦(甲子園)を7-1で快勝した時は想像もしなかった。躍進の原動力だった打線が低迷。セ・リーグ首位を快走していたタイガースが、見る見るうちに失速していく。

 交流戦は11勝7敗の2位でフィニッシュ。猛者が集うパ・リーグ相手に大善戦し、改めて今年の虎は違うぞ!と存在感を示した。しかし、リーグ戦再開後は15試合で5勝9敗1分け。最大8ゲーム差あった2位・巨人とは1・5ゲーム差(5日現在)と詰め寄られている。

 15試合のうちの1試合平均得点は2・7点。投手陣も踏ん張れず、最近は投打がかみ合って-という試合が少ない。主砲・大山の不振が波に乗り切れない要因の一つだと感じる。リーグ戦再開から前日までの15試合で打率・186、0本塁打、3打点。6月29日・ヤクルト戦(甲子園)から4番を外れている。

 その試合後、矢野監督は苦しむ大山にメッセージを送っていた。

 「悠輔(大山)にはこれからも頑張ってもらわないとダメですし、悠輔が上がってくるというのは優勝に向けて大きなところなので」

 近本やマルテ&サンズの両助っ人砲、疲れが見えていたドラフト6位・中野(三菱自動車岡崎)も復調の気配を漂わせている。4日・広島戦(マツダスタジアム)で5打席連続三振を喫した同1位・佐藤輝(近大)も、持ち前のフルスイングを貫いて必死にレベルアップを目指している。

 6日・ヤクルト戦(神宮)から前半戦最後の9連戦がスタート。まずは攻撃陣の奮起が再浮上への必須条件だ。16年ぶりのリーグ優勝、そして36年ぶりの日本一へ、矢野阪神が正念場を迎えている。(デイリースポーツ・中野雄太)

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