【野球】貯金7で首位快走!阪神が開幕ダッシュに成功した要因とは

 阪神が鮮やかな開幕ダッシュを決めた。セ5球団との対戦が一巡し、2位の広島に2・5ゲーム差を付けて首位を快走中だ(12日現在)。昨季の同時期は4勝10敗(1試合中止)で最下位に沈んでいたが、今季の虎は何が違うのか。

 快進撃を支えているのは先発陣の充実だ。チーム防御率2・40はリーグトップタイ。開幕から藤浪、青柳、ガンケル、西勇、ドラフト2位・伊藤将、秋山のローテ6人は不動。ここまで全試合で5回以上を投げ、ゲームメークしている。

 昨季の先発勝利数を見ると、藤浪1勝、ガンケル0勝、伊藤将は新人で、未知数な部分はあった。高橋の故障離脱やチェンの不調は誤算だったが、矢野監督は開幕前の状態を優先してローテを編成。実績にとらわれない起用が功を奏した形だ。

 攻撃陣は打順固定によって、得点への流れが生まれている。チーム打率・254と12本塁打はリーグ2位、65得点と13盗塁は同トップだ。2番糸原、5番サンズが好調で、7番梅野の勝負強さも光る。昨季の開幕直後は捕手、二塁、遊撃、左翼など日替わりオーダーが裏目に出てしまったが、今季の併用は「8番・遊撃」だけ。規定打席到達者はリーグ最多7人に達している。

 助っ人勢の働きも見逃せない。ロハス、アルカンタラ以外の6選手がキャンプに参加。ここまでサンズは5本塁打、15打点と2部門でリーグトップに立ち、守護神スアレスは1勝3セーブと安定、ガンケルは3勝0敗、防御率0・96と覚醒を漂わせる。

 注目のドラフト1位・佐藤輝、同2位・伊藤将、同6位中野ら新戦力の奮闘もチームに活気を生んでいる。13日からは広島、ヤクルトと甲子園で6連戦。今年の虎には、日替わりヒーローが続々と誕生しそうな雰囲気がある。(デイリースポーツ・杉原史恭)

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