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【スポーツ】2年目の飛躍目指すダイソー女子駅伝部 平村主将「早く大会に出たい」

 100円均一ショップの大創産業(東広島市)が創部した「ダイソー女子駅伝部」に今春、新メンバー4人が加わり、総勢8人となった。大会に参加するために必要な人数(6人)を満たし、駅伝チームとしての態勢が整った。コロナの影響で合宿が中止になるなど練習環境が制約される中、2年目の飛躍へ向けて選手は元気に練習に励んでいる。

 創部は昨年4月。監督には世羅高を率いて全国高校駅伝で男子を5度、女子を1度、優勝に導いた名将・岩本真弥監督(54)が就任した。トレーニング設備などが充実した選手寮も完成し、一期生5人での船出となった(1人は病気で退部)。

 しかし、新興チームゆえ、選手強化は簡単にはいかなかった。岩本監督は「(メンバー不足で)出られる大会は限られるし、レギュラー争いもないので、なかなか選手のモチベーションも上がらず、目標設定が難しかった」と振り返る。

 今春、新たに4人が入部し、ようやく駅伝チームとしての態勢が整った。しかし、コロナの影響で4月に高知、防府、道後山で行う予定だった強化合宿は中止に。現在は感染に注意しながら、世羅高のグラウンドや世羅・芦田川の河川敷などで練習に励んでいる。

 メンバー全員が高卒での入部で、4、5年かけてじっくりと育てていく方針だ。大創産業の正社員でもあり、週に2日、午前中に本社や店舗で勤務している。岩本監督は「本当はもっと厳しく指導することも必要かもしれないが、まだそこまでのレベルではない。特にこの春入った選手は仕事や練習、生活環境の変化に慣れていく段階。焦ってケガでもしたら困る。長い目で見ていかなくてはいけない」と話す。

 創部会見で指揮官が掲げた目標は、3年でプリンセス駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝予選会)出場、5年でクイーンズ駅伝(本大会)に出場し、10年で日本一になることだった。選手が8人となり、プリンセス駅伝には出場できるようになったが、指揮官は「駅伝はそんなに甘いものじゃない。出るのは簡単だけど最下位じゃ意味がない」と、今年の出場には慎重だ。

 しかし、監督の思いとは裏腹に、選手は気持ちを高ぶらせる。平村古都主将(20)は「早く大会に出たい。一生懸命に練習して、私たちの力がどこまで通用するか試したい」と気合を入れる。全員が寮生活を送り、普段は女子トークに花を咲かせる。「どうでもいい話でみんなで盛り上がっています」(平村主将)とチームワークの良さも武器だ。

 地域のイベントにも積極的に参加し、県民からも愛されるチームを目指す。まだスタートを切ったばかりの弱小チームだが、その前途には日本一へつながる希望のロードが広がっている。(デイリースポーツ・工藤直樹)

 ◆全日本実業団対抗女子駅伝 実業団の女子日本一を決める大会で、愛称は「クイーンズ駅伝」。毎年11月に宮城県で開催。日本三景・松島から仙台まで6区間42・195キロで争う。前年上位8チームと、10月に福岡で行われる予選会(愛称はプリンセス駅伝)の上位14チームの計22チームで競う。

 ◆ダイソー 大創産業は1977年12月に設立。生活必需品から趣味嗜好(しこう)品まで商品約7万種類を扱う。国内3367店舗など世界28の国と地域に5542店舗を展開(19年3月)。毎月約800点の新商品を開発し、19年3月期の売り上げは約4757億円。

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