【野球】オリックス・谷岡楓太、育成からはい上がる!「160キロ出したい」

育成からはい上がり、プロでの活躍を誓うオリックス・谷岡
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 広島・武田高時代に最速152キロの剛腕として注目された谷岡楓太投手(18)。昨秋のドラフト会議でオリックスから育成2位で指名され、プロとしての一歩を踏み出した。2月の春季キャンプも完走。現在は体作りと並行しながら2軍での実戦デビューで目指し、練習に励んでいる。

 人懐っこい笑顔がトレードマーク。まだまだあどけなさの残る18歳は今、プロの選手になった喜びを実感している。「やっぱりプロは違いますね。環境がかなり良くてびっくりしました。(練習前の)アップは芝生の上でできるし、トレーニング場も広いし、ブルペンもきれいだし。寮のごはんもめっちゃおいしいんです。果物も自由に食べられます」と声を弾ませる。

 武田高では学校の方針で練習時間は「1日50分」に限定されていたが、プロでは朝から晩まで野球漬けの日々。「最初は練習時間も長いし、メニューもやったことがないものばかりで大変でしたけど、今は練習にも慣れてきて、しっかりアジャストできています」。春季キャンプもケガなく乗り切り、2軍戦での実戦デビューの日を待ちわびている。

 広島市出身。武田高に入学後、頭角を現した。入学時に125キロだった直球のスピードは3年時には152キロをマーク。驚異的なのは球の回転数で、プロ投手の平均が2200~2300回転とされる中、約2600回転を計測。浮き上がるような伸びのある球で注目を集めた。

 オリックスに育成2位で入団。武田高からは初のプロ野球選手誕生となった。2月29日には卒業式に出席。自身の背番号「002」のユニホームを野球部にプレゼントすると、恩師の岡崎雄介監督は「額縁に入れて部室に飾る」と喜んでくれたという。野球部の仲間から「頑張れ!」と激励され、岡崎監督には「早く支配下選手になって2桁の背番号のユニホームを持ってきます」と約束した。

 子供の頃からカープファン。昨年もマツダスタジアムへ2度足を運んだが、「あんまり試合は見てないです。ご飯ばっか食べてましたから」とあっけらかん。対戦したいカープの選手にはオフに同じトレーニングジムに通っていた正随の名前を挙げた。「ウエスタンの試合で由宇に行けるのがうれしい。広島に戻れますから」。

 まずは2軍でしっかりと結果を残し、今季中の支配下登録を目指す。「目標は9イニング通して150キロを出せる投手です。将来的には160キロも出したい」と目を輝かせた。1軍マウンドで自慢の剛速球を投げ込む姿が待ち遠しい。(デイリースポーツ・工藤直樹)

 谷岡楓太(たにおか・ふうた)。2001年8月29日生まれ。広島市出身。右投げ右打ちの投手。176センチ、85キロ。中学時代は軟式チームの安シニアに所属。武田高時代は甲子園出場はなし。19年10月のドラフト会議でオリックスから育成2位で指名され、支度金330万円、年俸240万円で入団。背番号002。

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