【野球】巨人・原監督の心遣い 外出禁止でも食卓に名物「食べることは仕事の一つ」

 プロ野球界は新型コロナウイルス感染拡大防止へ無観客の中でオープン戦が行われている。防止対策として、報道陣もマスク着用は当たり前で、狭い空間での取材は自粛している。広いグラウンドで距離を置き首脳陣や選手を取材する日々が続いている。開幕延期も決まり、選手もまだ、球春到来という思いにならないかもしれないが、来たる日へと前向きに調整を続けるしかないのだ。

 巨人は遠征先での外出は禁止が通達された。ストレスがたまりそうなものだが、そんな選手たちを元気づけようと鼓舞した原監督の思いが垣間見えた気遣いがあった。3月は日本ハム、ソフトバンクとのオープン戦が組まれ、セ・リーグの球団ではめったにいけない札幌、福岡での試合が組まれていた。球場と宿舎の往復のみで、せめて食事は喜んでもらえるようにと球団フロントと、原監督の進言もあり当地での名物が宿舎の食事に並んだという。「選手も食べることは仕事の一つだからね。おいしいものでも食べないと、選手もストレスがたまっちゃうよ」。札幌では海産物やカニ、福岡ではとんこつラーメンやもつ鍋が振る舞われ、選手にも大好評だった。

 新型コロナウイルス関連の後ろ向きな話題が多く、株価も大きく下がっている。「世界の経済もだいぶねえ。なにかいいニュースを届けたいね」と、強い思いを持ち続けている原監督。4月10日以降に延びた開幕へ向けて「しっかりファンの方とともに迎えられるように、最善を尽くすということ。しっかり合わせていくということです」と間髪入れずに言った。無観客での調整。ファンに喜んでもらえる試合をするために、ぶれずにチーム作りを進めていく。(デイリースポーツ・水足丈夫)

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