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【野球】イチロー氏の参加で増した注目度 学生野球資格回復研修会の意義

 13~15日に都内で開かれたプロ経験者が学生野球の指導者になるために必要な学生野球資格回復研修会は、米大リーグ・マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が出席したことで例年になく注目を集めた。

 今回の研修で修了証を交付された125人の受講者は、全員がイチロー氏のように明確なかたちで学生野球の現場で指導を目指しているわけではない。それぞれがさまざまな理由から、3日間にわたって、プロ側、アマチュア側の講義に耳を傾けていた。

 元広島の前田智徳氏は、神奈川の名門・慶応に在籍している次男・晃宏投手(1年)が参加の理由だと明かした。学生野球憲章の規定により、プロ関係者や元プロ関係者は学生への指導が許されていないのが現状。「不安なく指導したい」と規定にのっとって愛息に助言を送るため、毎回退室が最後となるまでペンを走らせていた。

 今季限りで現役を引退し、スコアラーに転身する元広島・岩本貴裕氏は進路が決まっていない段階から受講を申し込んだ。「現役のときに教えてもらったことを、少しでもいろんな人に教えることができたらいいかな」。広島県内で母校・広島商OBの学生野球指導者が数多くいることも興味を持った一因。“セカンドキャリア”の幅を広げるため、足を運んだ。

 今回の研修会からの大きな変更点は、現役の監督、コーチ、選手や球団スタッフらも受けることができるようになったことだ。元ヤクルトで現在はチームの球団職員を務める度会博文氏も初日のみ参加。「興味があって、どういう講義なのかなということで」と早速チャンスを利用した。

 参加者に限りがあることから簡単にはいかないが、時間のあるときにプロ野球関係者がプロアマの歴史などを知る機会としてはとても有意義な研修会といえる。イチロー氏のようなレジェンドが学生球界に目を向けたのも確実にプラス。この注目を機に、プロアマ双方にとってメリットを生むような新たな仕組みができればと願う。(デイリースポーツ・佐藤敬久)

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