指導者イチロー氏「『来て』って言われれば行ける」「いろんな所で」選手からどよめき
今年3月に現役を引退したイチロー氏(46)=マリナーズ会長特別補佐兼インストラクター=が22日、故郷の愛知県豊山町で「第24回イチロー杯争奪学童軟式野球大会」の閉会式に出席した。質疑応答で小学生から「指導を受けるにはどこへ行ったらいいか」と尋ねられたイチロー氏は「いろんな所で。どこにでも、『来て』って言われれば行ける」ときっぱり。将来的にはフリーに動ける指導者となる可能性があることを明かした。
現役を引退した立場で迎えた初めての閉会式。イチロー氏に小学生から旬な質問が投げかけられた。
今月13日から3日間にわたって「学生野球資格回復研修会」を受講してきたばかり。あいさつの中で自ら、その話題にも触れていたが、小学生にとっても指導者イチロー氏は興味津々の対象であるようだ。
「どこへ行ったらイチローさんの指導を受けられますか」。率直に質問されたイチロー氏は「みなさんは小学生なんで、今、ここでも指導できる」と返した。そのうえで「みなさんが高校生になって、どこに進学するのが分からないけど、特定の学校に常勤することがなければ、いろんな所で。『お願いします』と言われれば行けるんで。『来て』と言われれば行けるので」と回答。選手たちからは「オ~」と静かなどよめきが起こった。
イチロー氏は自身が受講した「学生野球資格回復研修会」について「2月に合否が明らかになります」とも説明。イチロー氏の名前がついた今大会は今回で終了となるが、合格して自分が指導者となれば「ひょっとしたらみんなと違う場所で会えるかもしれない。だから、みんな野球を続けてほしい」と語りかける場面もあった。
受講者は日本学生野球協会の適正審査を経て2月7日に資格回復が認められ、8日から学生野球の指導ができることになる。