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【野球】日本ハム・宮台「次は僕かも」と戦力外よぎる 東大から勝負のプロ3年目へ

 目の前にある“問題”は、これまでの人生の中で一番の“難問”なのかもしれない。来季プロ3年目を迎える日本ハム・宮台康平投手(24)は、千葉県鎌ケ谷市内の2軍施設で必死にもがいている。

 「今年の戦力外通告の日(10月1日)、次は僕かもしれないなと思いました。この2年間、何もできていない。危機感はあります」

 東大から2017年度ドラフト7位で日本ハムに入団。1位の清宮と同じく注目選手として、究極の文武両道を成し遂げた男にも大きな声援が送られた。

 18年8月23日・ソフトバンク戦(東京ドーム)でプロ初登板初先発し、松田宣から空振り三振を奪うなど四回途中4安打2失点。井手峻(中日)以来51年ぶりとなった東大出身の先発投手に対し、周囲の期待は高まった。

 今春2月のキャンプは米アリゾナ組の1軍スタート。栗山監督は「彼にはやらなきゃいけない使命がある」と実戦のマウンドに送り出し、戦力になり得る可能性を模索した。だが、思うような結果を残せないまま、気づいた時には2軍にいた。

 今季のイースタン・リーグは17試合に登板して4勝3敗、防御率4・60。1軍登板を果たせないまま1年が終わり、宮台は「チャンスをもらったのに調子を落としてしまった。1軍に上がれなくて悔しい気持ちですし、もどかしい思いをしたシーズンでした」と険しい表情で振り返った。

 米アリゾナ秋季キャンプでは、シアトルのトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」の実技メニューを実践。「これまで上半身と下半身を連動させるという考え方でしたけど、別々なものとして動かすという理論は新たな発見でした。自分に合っているものは取り入れたい」と収穫はあったようだ。

 トレーニング研究施設「ワールドウィング」にも通い、初動負荷理論も投球動作に組み込もうとしている左腕。「早く1軍で勝ち星を挙げたい。本当に余裕がないので、もうやるしかないです」。プロ野球選手という夢の扉を開けて2年。来季、勝負の年を迎える。

 「もしドラフト会議で指名されていなかったら?もう1年、大学を留年して普通に就職活動をしていたと思います。社会人野球に進むのはあまり考えていなかったですね。丸の内で働くのかっこよくないですか?丸の内でサラリーマンですね」

 制球力を向上させ、目指すは1軍の先発ローテーション入り。来年こそ、喜びに浸る宮台の姿を見てみたい。

(デイリースポーツ・中野雄太)

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