【野球】広島、2位浮上へのキーマンは長野か 得点力アップに期待が高まる

 リーグ4連覇が絶望的となった広島は2位浮上を狙い、ロングスパートをかける。残り17試合。3日からは神宮でヤクルト3連戦。7日からは本拠地マツダスタジアムに戻り、2ゲーム差に迫ってきた4位阪神とのAクラス争いが控えている。

 キーマンとなりそうなのが長野だ。1日・DeNA戦(マツダ)は「2番・左翼」で先発出場し、マルチ安打を記録。23日の1軍再昇格後は打率・364と絶好調だ。ヤクルト3連戦は左腕の高橋や田川の先発が予定され、迎打撃コーチは「選択肢に当然入る」とスタメン起用に前向き。高ヘッドコーチも「長野は調子が上がっているね。打球も鋭くなってきた。出番は増えるだろうね」と話した。

 シーズン終盤を迎えても存在感は別格だ。球場を問わず、背番号5がグラウンドに登場するだけで、雰囲気は一変。8月28日・巨人戦の練習中には「ただいま打撃練習を行っていますのは、長野久義選手でございます」と異例のアナウンスが流れた。東京ドームのウグイス嬢から、1軍に戻ってきた長野へ粋なサプライズ演出だったようだ。移籍1年目は2軍暮らしが長く続いたが、大歓声を聞けば期待感はむしろ高まっている印象だ。

 チームは苦境に立たされている。2日にはヤクルト3連戦に先発予定だった野村が出場選手登録抹消された。田中広、中崎、一岡、バティスタ…。リーグ3連覇に貢献した実力者たちが相次いで1軍を離れた。中でも8月17日のバティスタ離脱以降は5勝9敗と苦戦続きだ。後半戦はバティ離脱まで1試合平均5・5得点を奪っていたが、同17日以降は3・5点と著しく低下。新戦力として新風を吹かせた小園、三好、サンタナのバットも湿りがちで、長野への期待は高まるばかりだ。(デイリースポーツ・杉原史恭)

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