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【野球】日本ハム清宮、フルスイングと故障との戦い 東京五輪出場を目指して

早期復帰を目指す日本ハム・清宮
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 日本ハム・清宮幸太郎内野手(19)が5日、東京都内の病院で「右手有鈎骨骨片摘出手術」を受けた。無事に終了し、実戦復帰までは約3カ月だという。野球日本代表「侍ジャパン」の一員として出場予定だった9、10日のメキシコとの強化試合(京セラドーム大阪)も辞退が決定した。

 今、病室で何を思っているのだろう。20年東京五輪へ弾みを付けるべく挑むつもりだった代表戦に出られず、定位置獲りを狙う19年シーズンの開幕にも間に合わない。栗山監督は「俺が悪い」と自らを責めたが、誰の責任でもないと思う。球団内で話し合いを重ね、清宮本人も納得した上での“強行”だった。

 3月3日、DeNAとのオープン戦(札幌ドーム)。三嶋の2球目をファウルにした直後、苦悶(くもん)の表情を浮かべてベンチに下がった。昨年11月、沖縄・国頭キャンプで見せていた苦しそうな顔と同じだった。当時は重く受け止めておらず、球団内でも軽症という見立て。この時点でストップをかけていれば…という後悔もあるが、後の祭りだ。

 プロ1年目の春季キャンプは右手母指基節骨骨挫傷で満足に振れず、実質的に同秋季キャンプが初めて量をこなす期間だった。負担がかかっていたのだろう。終了後は10日ほど打撃練習を控え、25日に一度フリー打撃を再開。だが、数日後に再びバットを置いた。精密検査を受け、右手首に異常が見つかった。

 複数の医師、左手首の同箇所を手術した経験がある日本ハム・中田、そしてラグビートップリーグ・ヤマハ発動機前監督の父・克幸氏。球団は手術を視野に入れ、周囲との話し合いを重ねた。「清宮はかなり不安を抱えていました。まだ19歳、決断が難しいのは当然のことです。それでも、最後は本人も納得した上で決めました」と関係者。結論は手術の回避。治療しながら進んでいく道を選んだ。

 年明け1月10日にティー打撃を再開し、30日に屋外フリー打撃も再開。2月10日に実戦出場と順調に階段を上がっているとみられていたが、24日・巨人戦(那覇)で再発。強行出場した3月2日・DeNA戦(札幌ドーム)でオープン戦1号先制2ランを放ったが、翌日に限界は訪れた。

 20年東京五輪を目指す清宮にとって、侍ジャパン強化試合の辞退は痛恨の極み。しかし、11月に開催される国際大会「プレミア12」とチャンスはまだ残されている。シーズン中盤から爆発的に打ちまくれば、選出される可能性もゼロではない。退院後は自宅静養と通院治療を経て、今月12日から千葉・鎌ケ谷の2軍施設でリハビリを開始する予定。万全なコンディションを作り上げる作業が始まる。

 指揮官は「人が大きくなるためには全部が全部、思った通りにいくのがいいことばかりではない。それをどう受け止めて進んでいくか」と言葉を紡いだ。復帰への道をどのように進み、成長に結びつけていくか。プロ1年目から故障との戦いが続くが、乗り越える度に大きくなれる。焦らず、じっくりと。多くのファンと一緒に、私も清宮のフルスイングを楽しみに待ちたい。(デイリースポーツ・中野雄太)

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