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【野球】オフの主役!オリックスはいろいろありました

金子千尋
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 オリックスは12月20日にFA移籍した西勇輝の人的補償で阪神から竹安大知投手を獲得。年末を迎えてようやく“オフの主役”も閉幕を迎えた。

 思えばスタートは福良淳一前監督の辞意に対して球団が続投要請を行った場面から。前監督の意志は固く、翻意を諦めたフロントは新監督の招へいに着手した。9月末のことだった。

 10月に入っても決まらない人事。報道陣から急かされたある球団幹部はこう言った。

 「新監督の発表は平均的に10月中旬、11月になった例もあります。ウチの場合、前例が少ないのでウィキィペディアで調べました」

 前例が少ない?そうだった。監督の途中交代はオリックスの“お家芸”ともいわれてきた。ここ10年でシーズン終了をもって交代した例は2009年の大石監督しかない。その大石監督も前年途中にコリンズ監督の途中辞任を受けて就任していた。だからウィキィペディアを調べないと分からなかったわけだ。

 結局、西村徳文新監督は最終戦の試合後に発表された。

 シーズン終了後、オリックスへの注目度は増した。まず中島宏之内野手に減額制限を超える減俸を提示。間もなく交渉は決裂し、自由契約の末、巨人へ移籍した。中島は「代理人に交渉しなくていい。起用法を聞いてほしいと言った」。出番を求めての移籍。これはやむを得ない。

 続いて金子千尋投手。こちらは難解を極めた。中島と同様に減額制限を超え、プロ野球史上最大の5億円減となる年俸1億円の提示を受けた。しばらくの沈黙のあと11月5日に突然、球団事務所に代理人を伴って現れると約2時間の話し合い。終了後は報道陣の問いかけを無視して帰った。2度目も同様に代理人を伴ってフロントと話し合いの場を持った。このとき金子から報道陣に異例のお願いがあった。

 「交渉と出ていましたけど、交渉しているつもりはまったくない。年俸だったり、インセンティブ、年数、そういうことに関しては一切僕からは話をしていません。そこでもめているみたいな感じにされているのがすごく嫌です。そこは間違えないでほしい」

 代理人同席ながら条件闘争ではないと言う。では球団の姿勢が問題なのかと問えばそれも違うと言う。

 「正直、僕も分からない」

 本人も球団も、どこを目指せばいいのか、分からないままの話し合いは当然ながら平行線をたどった。結局、金子は自由契約を選択。直後に日本ハム移籍が発表された。年俸は推定ではあるが、オリックスより5000万円多い1億5000万円だった。

 中島、金子、西と主力が次々と流出する異例のオフ。周囲からは「オリックス大丈夫?」の声も聞こえてくる。

 騒動の陰に隠れてしまったが、このオフ獲得した新外国人メネセスは今季の3Aで本塁打と打点の二冠王。打率も2位という逸材。しかも26歳の若さも魅力だ。投手力の補強は物足りなさを感じるが、得点力アップは期待できそう。

 西村監督は「まずはAクラス。クライマックスシリーズを目指す」と控えめに目標を掲げる。苦難の連続だったオフシーズン。来季は主役とは言わないまでも台風の目にはなってほしいと願う。(デイリースポーツ・達野淳司)

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