【野球】阪神が開幕戦の巨人・菅野攻略の糸口だ!ツーシーム&カットを速攻

 阪神が開幕白星発進を決めるには巨人・菅野の攻略が絶対条件だ。30日の開幕戦での対決が濃厚。持ち球全てが超一流の域にある宿敵のエースだが、昨季の投球をたどると、カウントなどの状況に応じて球種の選択に“偏り”も生じ、負け試合では序盤に失点する傾向がある。昨季のデータや他球団選手の証言を踏まえながら攻略への糸口を探る。

 昨年の菅野の投球は状況で球種が偏る傾向がある。全2795球の中で最も多かった球種は直球の31・1%。ただ初球やボール先行時では、その比率に違いが生じる。

 初球に最も多かった球種はツーシームの25・8%。1ボール、2ボールとカウントを悪くするに従い割合も増え同時にカットボールとスライダーの比率も増す。通算対戦成績7打数3安打、打率429の日本ハム・西川は次のように語る。

 「カウントを取りに来る時に甘いボールが来る」

 菅野の昨年被打率は・194。被打率の高い球種はツーシームの・274とカットボールの・245。スライダーは・139で、最も安打を許したカウントは2ボールの・357だった。

 通算成績3打数2安打で打率・667のロッテ・田村は「強引にならず素直に」、同じロッテで通算8打数4安打1本塁打の角中は「自分のスタイルを変えないと打てない」と対戦を述懐。打席での柔軟さとボール先行時に直球待ちで対応できる球種の絞り込みが糸口かもしれない。

 ヤクルトの2選手も直球待ちと制球の良さにポイントを置く。昨季対戦で9打数3安打、打率・333の藤井は「スライダーとかツーシームとか直球待ちで当たる」、通算40打数13安打で打率・325の川端は「コントロールがいいので絞りやすい」と菅野対策の“コツ”を明かした。

 王者・広島は“割り切り”も効果的との考えで「考えすぎない方が良い。割り切ることが大事」と東出打撃コーチ。昨季8打数3安打1本塁打だった西川は「打てないで当たり前と思ってる。失うものは何もないので思い切って」と話した。

 同時に注目しておきたいのはカウント1-1や2ストライクから直球が増加する点。昨年171奪三振のうち、最も多いウイニングショットは直球で70奪三振。また、対セの被打率ワーストは阪神戦の・213。高山には7打数4安打で・571だった。

 “スキ”があるのは立ち上がりか。被打率2割以上のイニングは一回=・202、二回=・236、四回=・250、八回=・208。相手打線の1巡目は・220で2巡目は・204、3巡目以降となると・165だった。

 昨年5敗のうち、失点が多いのは一回と三回で4失点。続いて二回の3失点となる。新球のシンカーと右打者へのインスラも気になるところ。猛虎の“菅野撃ち”はいかに。(データは共同通信デジタル)

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