【芸能】高校野球応援の新定番曲は沖縄発 そして世界へ…

楽曲「ダイナミック琉球」が持つパワーを語った成底ゆう子
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 春。野球シーズンの到来だ。3月23日には選抜高校野球も開幕するが、そんな中で「ダイナミック琉球」という楽曲が今、高校野球応援の新定番曲として広がりをみせているという。

 事情に詳しい関係者によれば、SNSや動画サイトでこの曲に関する投稿も多く、選抜高校野球の出場校では、駒大苫小牧、花巻東、聖光学院、国学院栃木、日本航空石川の応援動画がアップされている。地方にまで広げれば、数多くの学校が採用しているというのだ。

 この楽曲はタイトルの通り沖縄の楽曲。現地では若い人を中心に人気があり、運動会のエイサーの曲としても使用されてきた。実際に聴いてみると、ゆったりしたソロでのアカペラ歌唱から始まり、その後はアップテンポで力強いメロディーが奏でられる。聴く人を勢いづける、まさに応援にピッタリな曲。

 もともとは2008年、沖縄の石垣島と沖縄本島で上演された舞台のテーマソングとして制作された。そして17年に高校バスケットボール沖縄大会で、ハーフタイムの応援合戦で使用され、その動画が拡散し全国へと広まった。同年の高校野球夏の甲子園大会でも、仙台育英、聖光学院などが応援曲として使用。高校球児を中心にさらなる広がりをみせた。

 今ではソロ歌唱部分の歌詞を、その地方を象徴するものに変えて歌うなど、全国各地にそれぞれの「ダイナミック琉球」が存在。またソロ部分の歌のうまいランキングを表した動画サイトも出現。なかなかのブームとなっている。

 08年に上演された舞台でこの曲を生歌唱し、MVの再生回数が200万回を超えた沖縄・石垣島出身の歌手・成底ゆう子(42)は「この曲の持つパワーがある。日本人の魂、生きている喜び、負けない心の強さがある。それが若い人の心を動かしたのかもしれない。もっと広がっていくのでは」と分析する。

 事実その後は野球だけでなくサッカーやラグビーの応援の場でも使用されている。「2020年の東京五輪ではみんなで歌える応援歌となればいいですね。世界に羽ばたける曲だと思います」と成底。今年の春、高校野球のみならず他のスポーツ、そして世界へ。魂の曲がどこまで広がっていくか楽しみだ。

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