【サッカー】かつて“同じ釜の飯”…高木美帆に刺激受けるなでしこ・大矢歩

 サッカー女子・なでしこリーグ2部の愛媛FCレディースでプレーするFW大矢歩(23)が、28日開幕の国際大会「アルガルベ・カップ」に挑む日本代表メンバーに選出された。ポルトガルを舞台にオランダ、デンマーク、アイスランドなど強豪と対戦。20日から千葉でトレーニングを開始しており、「チームに必要な存在になれるかが勝負。4月にはW杯予選もあるので、アピールしたい」と意気込んでいる。

 群馬県出身で、共愛学園高(群馬)卒業後の2014年に環太平洋大短大部(愛媛)に進学。同時に愛媛FCレディースに加入し、FWとして活躍してきた。

 力強いドリブル突破を武器に、昨年4月のコスタリカ戦でなでしこジャパン初招集。ただ、代表ではFWではなく、右サイドバックでの起用だ。不慣れなポジションだが、「後ろからの攻撃参加が求められている。自分の持ち味を生かして得点に絡みたい」と、高倉麻子監督の期待に応えるべくチャレンジを続けている。

 なでしこジャパンが11年にW杯優勝を果たしたとき、大矢は高校2年生だった。「すごく感動した。自分もこの舞台でプレーしたいと思った」と振り返る。その日から追いかけてきた夢は、来年開催のW杯(フランス)出場、そして20年東京五輪。4月にはW杯予選を兼ねるアジアカップ(ヨルダン)が行われる。そのメンバーに生き残るために、今回のアルガルベ杯が重要なアピールの場となる。

 世界との戦いを前に刺激を受けたアスリートがいる。平昌五輪スピードスケートで金、銀、銅メダルを獲得した高木美帆だ。高木はかつてサッカーでも全国レベルの選手だった。同じ94年生まれの大矢と高木は、08年に日本サッカー協会の「ナショナルトレセン女子U-15合宿」のメンバーに一緒に招集されている。

 「しゃべった記憶はないけど覚えています。同い年だし、平昌五輪は応援していました。自分はサッカーで、あんな風に活躍したい」

 実は大矢も元スピードスケート選手。地元のクラブチームに入り、小学3年から高校2年までサッカーとの“二刀流”を続けていた。常に気になる存在だった高木の活躍は大きな発奮材料だ。

 なでしこジャパン定着へ。「目指すものがあるのは幸せなこと。チャンスを逃したくない」。結果を残し、夢に近づく。(デイリースポーツ・浜村博文)

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