【野球】「赤星2世」への期待 阪神ドラ4島田、打撃向上でレギュラー獲りへ

 「赤星2世」への期待が膨らむ。阪神のドラフト4位・島田海吏外野手(22)=上武大=が打撃センスの一端を見せ始めている。50メートル5秒75の快足を評価され入団したが、金本監督は「意外と体の筋力はある」と評価。打って走れるスピードスターを目指していく。

 春季キャンプ中の実戦4試合で3盗塁を記録。前評判通りの俊足をアピールしているが、打撃力向上にも意欲を見せている。「左中間、右中間への打球を打つことが理想」と、小さくまとまる気は毛頭ない。目指すのはパンチ力を秘める中距離打者だ。

 やはり足だけではレギュラーを張ることは難しい。盗塁に関しての質問が飛ぶと、島田はよく「まずは塁に出ること」と口にする。当たり前のことだが、出塁しなければ自慢の俊足を生かすことはできない。背番号「53」の先代である赤星氏や「世界の盗塁王」福本豊氏も確かな打撃力を備えていたからこそ、塁に出て盗塁を重ねることができた。

 今キャンプでは、通常のバットより約5センチ長く、重さ約1キロの「長尺バット」も使いながら振る力を高めている。13日と休養日を挟んで15日は金本監督から直接指導を受けた。その内容を「言葉で説明するのは難しいです」と笑った島田。手打ちになってしまう悪癖があるとのことで、下半身の使い方を重点的に教えてもらっているようだ。

 監督が直接指導するのは期待の表れに他ならない。「継続して自分のものにしていきたい」と「金本理論」の完全習得を誓う。今キャンプで打撃力を向上できれば、1年目からのレギュラー獲得も現実的な話になってくる。(デイリースポーツ・山本航己)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

オピニオンD最新ニュース

もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス