【芸能】サブちゃんが本業で送り込む“秘密兵器”…長井みつる34年目の苦労人

 現役最強馬・キタサンブラックのオーナー・北島三郎(81)。競走馬の馬主として50年以上ものキャリアでようやく巡り会えた名馬は、2015年の菊花賞で馬主人生初のG1制覇を成し遂げてくれたことを含め、今年の天皇賞(秋)までG1レースを6勝。自身が頸椎(けいつい)や目の手術を受けるなど体調不良が続く中で、その活躍に大きく励まされたという。

 この馬の活躍に奮起しているのが本業の弟子たち。同じ事務所の原田悠里(62)、北山たけし(43)らだけでなく、独立した山本譲二(67)、小金沢昇司(59)らも「来年こそは自分たちが活躍する」と意気込んでいる。そんな弟子の中でも、関係者の間でサブちゃんが送り込む最後の“秘密兵器”と評されているのが歌手・長井みつる(54)だ。

 長井は1963年10月6日生まれ。三重県松阪市出身。1984年に北島のスタッフ入り。5年前の2012年8月、28年の下積み生活を経てようやく北島が書き下ろした楽曲「影」でデビューを果たした。だがその後も付き人生活は変わらず。車の運転やグッズの販売、身の回りの世話などの仕事を続けた。その生活も今年で34年目となった苦労人だ。

 そんな男が秘密兵器と言われるのも、長きにわたる弟子の下積みを耐えた精神力に加え、長年の付き人生活で北島の歌が染みこんでいることが由縁だ。

 声、歌唱のクセなどは北島そのもの。コンサートなどで、北島の代わりに音合わせを担当することが多いが、その声を聴いた人は、必ず本人と間違えるほど。

 もともと北島は、弟子に対し細かい歌唱レッスンは行わない。見て聴いて盗ませている。長井は、何十年も北島の歌を見て聴き続け自分のものにした。まさに努力でサブちゃんに最も近い歌手になったのだ。

 そんな長井のために北島が、2作目の新曲「男の証」を書き下ろし、11月15日に発売となった。長年、道ひとすじに自分に尽くしてくれた長井の人生を描いた楽曲だ。

 長井は「先生(北島)から『お前の人生を書いた』と言っていただいた。でも自分はまだまだです。歌詞に書かれているような立派な人間に少しでも近づけるように頑張りたい」と、ヒットで恩返しを誓っている。

 思えばキタサンブラックも、血統的には地味で最初は注目度も低かったが、そこから大きく飛躍した。長きにわたり地味に修業を積んできた弟子の長井も、無名の存在から大物・サブちゃんに最も近い歌声を武器に大きく花開くか。本業でもブラックのようなサクセスストーリーを見てみたい。(デイリースポーツ・栗原正史)

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