【野球】投打期待の侍は山川、山崎康 稲葉ジャパンがアジアの頂目指す

 16日開幕の「ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」に出場する侍ジャパン。9日から13日までの宮崎合宿を終え、いよいよ本戦を迎える。4番に指名された山川穂高内野手(25)=西武=、守護神に指名された山崎康晃投手(25)=DeNA=は本戦で期待の持てる順調な調整ぶりを宮崎の地で示した。

 10月の代表発表時から打線の軸として稲葉監督から期待を込められた山川。9日の合宿初日に稲葉監督から正式に4番の通達をされ、「4番に意識を置いて4番らしい行動をしたい」と意気込む。練習では、持ち前のフルスイングから何本も柵越えを披露。12日の練習試合・日本ハム戦では稲葉ジャパン1号となる推定140メートル弾を放ち、4番らしさを発揮した。

 オーバーエージで選ばれた野手最年長はプレーだけでなく、練習から声でナインをもり立てる。チームの中心として「若いというのは積極性があって何事に対しても勢いがある」と今回の侍ジャパンの長所を語り、「後先考えずにやるというのは、この3試合で見せつけたい」とその若さを前面に押し出すつもりだ。

 一方、山崎康も守護神に指名されたことに大きな責任感を持つ。「期待を込めて言っていただいたと思う。裏切ることなく期待に応える準備をしたい」。13日の練習試合・西武戦では、その守護神として圧巻の投球を見せた。

 九回に登板し、先頭の木村文をツーシーム、続く戸川を直球で連続三振。最後は金子一をツーシームで三ゴロに仕留め、きっちり3人で抑えた。「国際大会では有効になると思う」と確認したかったツーシームも投げ、本戦へ向けて手応えを残した。

 稲葉監督も5日間の合宿を通じ、「短期間で一つになるというのが第一目標でしたので、非常に一つになれたのかなという気がします」と、うなずく。アジアの頂を目指す若き侍たちから、本戦でどんなプレーが飛び出すか、引き続き注目したい。(デイリースポーツ・田中 哲)

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