【野球】胃がんからの復活目指す広島赤松には「武器」がある

 ジリジリと照りつける真夏の太陽を浴びながら汗を流す。昨年12月末に「初期の胃がん」を公表し、1月に胃がんの切除手術を受けた広島・赤松真人外野手が、7月に入って復帰ロードを歩み始めた。

 手術後にも抗がん剤治療を受け、筋力も落ちた。3軍に合流してからはまず体力の回復を目指す。練習合流直後の公式ブログに「筋力、体力の衰えにビックリしています!」とつづるほどで、復帰への道が平たんではないことは承知している。

 9月には35歳となり、健康な体であってもプロとしては1年1年が勝負の年齢となっている。赤松は果たして復帰できるのか。浅井3軍統括コーチがふといった。「武器を持っているから」-。短い言葉に明確な答えがあったと思う。

 2013年以降、出場試合数より打席数が少ない。昨年は89試合に出場しながら21度しか打席に立っていない。19打数7安打、打率・368。25年ぶりの優勝への分岐点にもなった6月14日の西武戦(マツダ)では、史上初のコリジョンルール適用のサヨナラ打を放ったことは印象に残っている。しかし、やはり赤松といえば「足のスペシャリスト」。昨年も12盗塁を記録している。

 広島伝統の「走る野球」。古くは1980年代の黄金期に、今井譲二という代走専門の選手もいた。赤松もここという場面での代走として確固たる地位を築いてきた。

 赤松を欠くチームは、セ・リーグ首位を独走する。守備・代走要員には上本、野間がベンチ入り。スタートがいい上本は、ムードメーカーとしても貴重な存在となっている。しかし、長年の経験を有す赤松には及ばないだろう。

 先日、広島県廿日市市にある大野室内練習場に行ってきた。短パン、Tシャツ姿の赤松は、練習場周辺を散歩していた。練習場に戻るとダッシュを繰り返した。

 素振りもしていたが、全力とまでいかなくともダッシュを繰り返す姿が一番似合う。スタートの良さに足の回転の速さ。赤松自身はまだまだと感じるだろうが、「武器」は周囲の目に特別と映っている。(デイリースポーツ・岩本 隆)

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