【サッカー】J1リーグ戦中断期間での“変化”に注目

 サッカーのJ1リーグはただいま、夏季の中断期間となっている。7月の8、9日に行われた第18節から、月末の29、30日までの2週間(8月にスルガ銀行杯に参加する浦和が、22日にC大阪戦を行うことを除く)はリーグ戦が行われず、それぞれのチームにとっての調整期間となる。

 今季から、Jリーグ側が主催して「ワールドチャレンジ」という試合が新設。昨季のルヴァン杯王者・浦和はドイツのドルトムントと、リーグ覇者の鹿島は、スペインのセビリアとそれぞれ対戦。15日の浦和-ドルトムント戦では、打ち合いの末にドルトムントが3-2で勝利。浦和のDF槙野は、自身のSNSで「世界にはたくさん凄い選手がゴロゴロいる。負けてられない。追いつき、追い越せるよう頑張れ自分」とコメントするなど、敗戦にも大きな刺激を得たもようだ。

 ドルトムントもセビリアも、オフを経て新シーズンに向けて始動した直後のタイミングでの来日。コンディション的に充実しているとは言えないが、Jリーグでは体験できないレベルとの対戦は、得るものも少なくなさそうだ。

 一方で“武者修行”にでるクラブもある。国内で欧州の競合を迎え撃つのとは違い、FC東京はドイツ遠征を行う。現地ではアウクスブルク、マインツと対戦。ルヴァン杯のプレーオフが26日に迫っているだけに、なかなかの強行軍だが貴重な機会となるはずだ。

 現在、リーグ戦3位で首位を伺う川崎は、夏の恒例ともいえる函館合宿を行っている。また、国内合宿を行わないチームの中には、中断期間を利用してファン感謝デーを実施してサポーターとの一体感を高めるクラブだってある。

 全34試合のJ1リーグ戦の中で、折り返しを過ぎたところで設けられた中断期間。移籍した選手にとっては、チームにフィットするための大切な期間でもあり、前半戦で思うような成績が出なかったチームには立て直しの期間でもある。過密日程が続いたチームは、しっかりと疲労を取ることも、厳しさを増す後半戦に向けては大切なことだろう。この2週間を経て、どう変わるのか。J1の後半戦では、その“変化”にも注目したい。(デイリースポーツ・松落大樹)

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