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【ライフ(上)】観光課職員「バナナ姫ルナ」に変身 北九州市で話題のコスプレ公務員

 「バナナ姫ルナ」にふんした北九州市観光課の井上純子さん
北九州市観光課で電話対応する井上純子さん
小倉城の前でバナナ姫に変身した井上純子さん
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 市職員自らが観光名所にちなんだキャラクターのコスプレをするという独自の手法で観光PRを行なっている自治体がある。「ポップカルチャーの街」を掲げる福岡県北九州市だ。観光課職員の井上純子さん(30)は昨年7月から「バナナのたたき売り発祥の地」といわれる門司港のイメージキャラクター「バナナ姫ルナ」に扮し、同市内のみならず、東京や大阪、名古屋など全国各地へ出向いて観光客誘致に奮闘している。ふだんは職場で通常どおり勤務しているが、いざイベントがあるとバナナ姫に変身!話題の人に会いに行ってきた。リポートを(上)(下)でお届けする。以下は(上)。

 アニメ、漫画、ゲーム、アイドルなどポップカルチャーの発信基地「あるあるCity」や公設の「北九州市漫画ミュージアム」などが人気で、サブカルチャーを観光の柱の一つに据える北九州市。昨年6月、同市で毎年秋に行われているポップカルチャーフェス開催を前に観光課は、限られた予算でどんなPRをすればより効果をあげられるか、企画会議を開いた。

 全国各地ではゆるキャラが真っ盛り。井上さんの上司で同課の観光係長・末松剛さん(46)は言う。「もちろんゆるキャラもいいけれど、もっと自分たちで工夫して、他と差別化できる方法はないかと話し合っていたんです。そこで出たアイデアが、彼女によるコスプレ観光PRでした」と経緯を説明した。

 それまで区役所の窓口勤務などをしていた井上さんが観光課に配属されたのは2015年4月。「法被やジャンパーを着て市の観光案内パンフレットなどを配っても、なかなか足を止めてくれる方は少ないので、立ち止まってもらうにはまず目立つことが大事かなと。それで、自分の特技を生かせるのではと、私から会議で提案したのが始まりなんです」(井上さん)。

 実は井上さん、社会人になってから、友人に誘われてクリスマスでサンタになってみたところ、「いつもとはちょっと違った自分になれて、注目されるのが楽しくなり、ハロウィーンでも仮装するようになった」というコスプレ好き。4年前から小倉で毎年開催されている「こくらハロウィーン仮装コンテスト」には3年連続で出場。2015年には、高校時代に吹奏楽部だった経験を生かし、うさぎの格好をしながらフルートで日本テレビの演芸番組「笑点」のテーマを演奏するという斬新なパフォーマンスで周囲の笑いをとり、見事グランプリを獲得した。

 コスプレならサブカルとの相性もいい。「そんな彼女の“特技”を生かすことで、オリジナルな観光PRができるのでは」と上司の末松さんは井上さんの申し出を快諾。一昨年10月の門司港バナナ博物館開館のときにデザインされたイメージキャラクター「バナナ姫ルナ」に挑むことになった。「趣味でコスプレをするのと違って、公務員が業務としてコスプレするわけですから、どう受け止められるか、不安はありましたけど、やるからには持てる力をすべて発揮して誘客につなげたいと」と、強い決意で臨んだ。衣装にも工夫を重ね、バナナの頭飾りは自分で手作りした。今もそうだが、当初から本気度はマックスだった。※以下は(下)に続く。

 バナナ姫ルナの観光PRダイジェストは、https://www.youtube.com/watch?v=mhKdL8L-XOk&t=97s(デイリースポーツ特約記者・西松宏)

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