“ワタガシ”獲った銅!混合ダブルス涙の日本勢初メダル 震災乗り越え「しゃーっ!」

 「東京五輪・バドミントン混合ダブルス・3位決定戦」(30日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 混合ダブルスで日本初のメダル獲得だ。3位決定戦に臨んだ世界ランク5位の渡辺勇大(24)、東野有紗(24)組(日本ユニシス)は、同13位の香港ペアをストレートで下し、銅メダルを獲得した。この種目のメダル獲得は日本初で、渡辺は日本男子初の五輪メダリストとなった。

 「しゃーっ!」。初のメダルに、歓喜の声が響き渡った。東野がぴょんぴょんと跳びはねると、渡辺はガッツポーズで崩れ落ちる。そこに東野が駆け寄って、今度は2人で固く抱き合った。「ありがとう」-。東野の目には涙が浮かんだ。

 銅メダルを懸けた大一番。渡辺は「色んな期待やプレッシャーに押しつぶされそうで。会場に来るまで逃げ出したかったが、やるしかない」。腹をくくると、過去5戦5勝の相手をストレートで下した。東野も「本当に幸せ。2人で最後まであきらめずにプレーした結果」と声を詰まらせた。

 ともに富岡第一中出身。福島県を拠点とした同校は11年に東日本大震災に見舞われ、チームは一時バラバラになった。練習場所も定まらない時期もあったが、12年にはインドネシアのオープン大会にそろって出場。そこで初めてペアを組んだ。「たまたま息があった」と2人を見守った本多祐樹監督。一学年上で先に日本ユニシスに入社した東野が渡辺を誘い、ペアは本格始動した。

 当時富岡第一中は富岡高との中高一貫で、桃田賢斗(NTT東日本)が先輩。渡辺は自然と“ワールドスタンダード(世界基準)”を意識した。深く考える余り学校に通えなくなる時期もあったが、「シングルスでは桃田さんを超えられない。でもミックスであれば世界でメダルが獲れそうです」。そう結論を出して、ダブルスで世界を狙うことを決めた。

 「3人で獲った銅メダルです」と渡辺は言う。“もう一人”は渡辺が男子ダブルスでペアを組む遠藤大由。「どうやって2種目で勝っていくか」を常に3人で追求しており、東野は「勇大くんを見てください。自分は隣にいるので」と笑う。男子ダブルスは8強で敗退したが、「3人で1つのチーム」の目標は達成した。

 混合ダブルスでのメダル獲得は日本勢初。渡辺はバドミントン日本男子初のメダリストとなった。「東京オリンピックでメダルが獲得できたのはすごく誇り」(渡辺)。見据えるのは金メダル。3年後、さらに大きくなって五輪のコートに帰ってくる。

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