大坂なおみ まさか世界42位にストレート負け ショック隠せず取材ゾーンスルーで大混乱
「東京五輪・テニス女子シングルス・3回戦」(27日、有明テニスの森)
女子3回戦が行われ、世界ランク2位の大坂なおみ(23)=日清食品=は同42位のマルケタ・ボンドロウソバ(22)=チェコ=に1-6、4-6のストレートで敗れた。試合後、一度は選手の義務である取材ゾーンを通過せずに会場を離れたが、日本テニス協会の説得もあり、20分後に戻って報道陣に対応。大会の顔である開会式での聖火最終点火者を務めた夢舞台を振り返り「プレーしてよかった」と、涙した。
誰もが、そして大坂自身もまた“まさか”だったのかもしれない。変則サウスポーのボンドロウソバに翻弄(ほんろう)され続け、なすすべなく第1セットを奪われると、第2セットも勝負どころでポイントを取りきれずに終戦した。
敗戦のショックは隠しきれなかった。選手に義務付けられている取材ゾーンを通らず、説得する関係者の声も聞かずに一度会場の外へ。うつ病を告白した6月の全仏オープンでも記者会見を拒否し、物議を醸した大坂。規定により、罰金2万ドルが科せられる可能性もあり、現場は大混乱に陥った。
日本テニス協会の説得で20分後、会場に帰還。同協会は「負けても取材ゾーンを通らないといけないとは知らなかったと話している」と、釈明。その後、目に涙を浮かべながら、取材に応じた。
19年に日本国籍を選択し、心待ちにしてきた夢の舞台。開会式では聖火の最終点火者を務め、「最高の名誉」と感動した。ただ、“五輪の魔物”は徐々に大坂をむしばんでいた。「かなりプレッシャーがあった。五輪は出たことがなかったから。重圧にどう対処していいか分からない」と首を振った。全仏後にメンタルヘルスを理由に、ウィンブルドンなどを欠場。ぶっつけとなり、心身とも万全とはいかなかった。
真っすぐにこぼれ落ちる涙が、日本代表のオレンジのマスクに染みこんでいく。金メダルの夢はかなわず、夏の思い出となった大会を振り返り、「プレーしてよかった。メリットはあった」と自らに言い聞かせた。ただ、最後、「残念だったか」と問われ、日本語でうなずいた。
「はい」-。
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