澤穂希さん なでしこ決勝T進出に安ども「泥臭さ物足りない」

澤穂希さん(C)中山達也
 後半、競り合う田中(左)
 後半、ゴール前で競り合うGK山下
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 「東京五輪・サッカー女子・1次リーグ、日本1-0チリ」(27日、キューアンドエースタジアムみやぎ)

 2011年W杯ドイツ大会で大会得点王とMVPを獲得した澤穂希さん(42)が試合後、リモート取材に応じた。

 1次リーグ突破を決めた日本代表について、「ドキドキしながら見ていた。勝たなきゃいけない中で勝ち点3を取れたのは良かった」とまずは安どした。

 初戦、2戦目に比べ、試合内容は向上。「課題、修正点はたくさんあったけど1、2試合目よりサイド攻撃だったりクロスの配球だったりは良かった。前半は背後を取る動きも見られた。次につながるプレーは何点か見られた」と評価した。

 一方で一発勝負の決勝トーナメントを勝ち上がるには、まだまだ不十分。「2、3度追いする選手がいない。1回で終わる。もっとプレッシャーをかけないと。決勝トーナメントでは相手の思うつぼになる」と語った。

 そんな中、自身の背番号10を受け継ぐFW岩渕真奈は気持ちが前面に見て取れた。「足が100%じゃない中で張り切った。残り5分でもプレッシャーを与えた。いろんなプレッシャーはあるけど1人だけで背負うものではない。仲間がいる。サッカーはチームプレー。苦しい時は仲間に助けてもらい、自分も仲間を助けられる。つらい時、苦しい時は仲間に頼っていいよ」と、エールを送った。

 決勝ゴールを決めたFW田中美南に関しては「体が強い。ボールをキープしてポストプレーが上手。振り向いてからのシュートも早い。仕掛ける能力が高い」と、絶賛した。

 苦しみながら予選突破。コロナの中での調整の難しさを一因に挙げながら、「まだまだコンディションは上げていける。上げていかないといけない」と、強く求めた。

 自身が主力のころと比べても技術的には今のなでしこのメンバーは高い。ただ「泥臭さ、がむしゃらさ」が、まだ物足りない。

 「鮫島、宮間とか体を投げ出してシュートを打たせなかった。佐々木監督のやり方はウォーミングアップでスライディング練習をさせて、試合前にソックスがすごい汚くなっていた。(今のなでしこは)みんなうまい、きれいなサッカーをしている。ただ打たれちゃまずいところに足を出す、切り返されても立ってスライディングにいくとか体で表現してほしい。がむしゃらさを見たい。これからはそういうのが必要。身体能力の高い、強い相手にうまさだけでは勝てない。見ている人が感動する、ひたむきな、人に伝わるプレーを見せてほしい。今のなでしこの選手ならできると思う」と、気持ちの部分を訴えた。

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