沙羅“ソチ仕様台”でも好調キープ

　ノルディックスキー、女子ジャンプＷ杯の個人第８、９戦を前に１７日、試合会場の蔵王ジャンプ競技場（ＨＳ＝１００メートル、Ｋ点＝９０メートル）で公式練習が行われた。ここまで７戦６勝と年間の個人総合ランキングのトップに立つ高梨沙羅（１７）＝クラレ＝は、今季から改修され“ソチ仕様”となった蔵王でも安定したジャンプを披露。来月に迫ったソチ五輪に向けた予行演習優勝を目指す。

　ソチ五輪本番を２５日後に控える高梨にとっては、蔵王大会は格好の予行演習となる。「ここでいかに自分の力を出すかが課題となっている。ベストを尽くしたい」。今季は敵なし状態となっている無敵女王は、きりりとした表情で語った。

　今季から国際規格に改修された蔵王のジャンプ台は、ソチ五輪と同じ形状の台だ。設計者などの違いもあるだけに、全日本の小川コーチも「全く同じ台ではない」とするが、高梨自身は助走路の曲線が穏やかで踏み切りのタイミングが難しいところなどに「同じ感覚。（踏切時に）かなり集中しないとタイミングが遅れてしまう」と話す。