竹内が銀 アルペン競技史上初メダル!
2014年2月20日
転機となったのは、12年4月。個人契約を結んでいたオーストリア人のスタドラー・コーチの一言だ。「今の状況ならば、どんなに努力をしても絶対にメダルは獲れない。日本人であるならば、日本チームの中に入って、日本人のサポートをされて初めて勝てるものだ」。強烈なせりふには拒否反応も起きた。
だが、同コーチの熱意に心を動かされ、再び日本を活動拠点に。スタドラー・コーチも代表チームの帯同となり「背中を押してくれる状況だと、精神的にどれだけ楽か。チームで戦う環境を初めて理解した。サポートしてもらった日本に、何か恩返しをしたいと思えた。だから今回、スタートに立つ時の心境は全然違いました」。ソチは孤独な戦いではなかった。
「銀メダルで残念だったけど、金メダル級の輝きだ」とスタドラー・コーチは胸を張る。反骨のエースは、多くの協力者に支えられて夢舞台で輝いた。
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