五輪メダルラッシュの裏側で 視聴者の感動を呼んだ元アスリートの声「高木選手」が最後「美帆」に フィギュアペアでは「バシッ!」「すごい×6」「宇宙一」臨場感溢れる
「ミラノ・コルティナ五輪・閉会式」(22日、ベローナ五輪アリーナ)
第25回冬季オリンピック・ミラノ・コルティナ大会は22日夜(日本時間23日未明)に世界遺産のベローナ市街にある古代ローマ時代の円形闘技場で閉会式が行われ、聖火が消え、17日間の祭典が閉幕した。
日本勢として史上最多となる24個のメダルを獲得した今大会。視聴者の注目を浴びたのは元アスリートによる解説だ。かつてりくりゅうペアの木原龍一とペアを組んだ高橋成美さんは、「バシッ!」「すごい、すごい、すごい、すごい、すごい!」「宇宙一の演技」など臨場感あふれる言葉を選手の空気感で発しただけでなく、木原の「体が大きくなった。相当の覚悟を持って」など的確な分析やペアの魅力を余すことなく伝えた。
NHKの中継ではりくりゅうペアへのインタビューも行い、アナウンサーやタレントがインタビュアーを務めた場面とは違う感動の声を視聴者に届けた。また平昌五輪金メダリストの高木菜那さんも、妹の高木美帆を「高木選手」と表するなど、一線を画して解説者の立ち位置として競技を見つめた。
それでも日本勢のレースになると、元選手としての本音が漏れ、「行け!行け!行け!」など心のこもった声が臨場感をかき立てた。そして最後、高木美帆が1500メートルで6位に終わると、解説席でぼうぜん。そして放送席で妹を初めて「美帆」と呼び、涙で抱き合う姿もファンの反響を呼んだ。
また現役選手でもカーリングでロコ・ソラーレ、吉田知那美が日本代表フォルティウスについて「私たちが知ってるフォルティウスはもっと強い。日本代表フォルティウスの強さを一番知っているのは戦って負けたロコ・ソラーレ、私たちです。私たちが知っているもっと強いフォルティウスのパフォーマンスを発揮する場は終わったわけじゃなくて、あと1試合残ってる」とエールを送り、「何度だって言います、私たちは日本代表フォルティウスの味方です。最後までフォルティウスが満足するプレーができることを心から願ってます。皆さんも一緒に応援してください」と呼びかけ話題を呼んだ。
2024年パリ五輪でも石川佳純さんがキャスターを務め、選手目線のインタビューなどが公表を博した。その流れを受け継ぐ形で、スポーツ中継を彩った元アスリートたち。フィギュアでは「表情の哲学者」と評された町田樹氏が、スマートな座り姿で冷静に競技を分析していく様子も注目を浴びた。新たな五輪中継の形が確立されたような大会だった。
