【村上佳菜子氏の視点】つなぎの繊細さで輝いた坂本 多くの人の心に残る素晴らしい演技だった
「ミラノ・コルティナ五輪・フィギュアスケート女子・フリー」(19日、ミラノ・アイススケートアリーナ)
女子フリーが行われ、坂本花織(25)=シスメックス=がショートプログラム(SP)、フリーともに2位の合計224・90点で銀メダルを獲得した。SP首位だった中井亜美(17)=TOKIOインカラミ=はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)成功のフリーは9位ながら、219・16点で銅メダルとなった。初出場の千葉百音(20)=木下グループ=は217・88点で4位。世界女王のアリサ・リュウ(20)=米国=が226・79点でSP3位から逆転し、初の金メダルに輝いた。
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女子フリーはすごい空気感の中でより集中力が必要な試合となりました。12個の構成要素一つ一つの完成度の高さ、ジャンプやスピンだけではなく、つなぎや表現力といった面が大きく勝負を分けたと思います。
坂本選手が2大会連続となるメダルを獲得しました。6分間練習を見ていて動きはすごくよかったように思います。演技後には悔しがっていました。後半の3回転フリップを連続ジャンプにできなかった。原因はジャンプに勢いがありすぎて抑えきれず、着氷が少し乱れてしまいました。
しかし、その他は全体を通じてスピード感、ダイナミックさ、今季の成長であるつなぎの部分の繊細さが輝いていました。演技構成点(PCS)は74・84点のトップで、コレオシークエンスのGOE(出来栄え点)も2・00点の加点だったことが証明しています。多くの人の心に残る演技で本当に素晴らしかったです。
3位の中井選手も経験したことがない張り詰めた雰囲気の中で力を出し切りました。冒頭のトリプルアクセルはSPと比べて少し軸が傾きましたが、それでもしっかり立て直して着氷し、GOEは同じ1・71点。四大陸選手権からの練習で自信をつけて跳べたからこその出来栄え点です。
GOEの減点となった3回転ルッツからの連続ジャンプはセカンドジャンプの回転がダブルとなり、両足着氷となりました。ただ、その後はよく立て直しました。ジャンプはレベルアップできると思いますし、スピンのレベル取りこぼしの改善やPCSの向上などをこれから追求することでこの結果がより大きなものになるでしょう。
4位の千葉選手は四大陸選手権でジャンプへの不安が演技に出ていて、メンタル面を心配していました。しかし、今回はSPを含めて心配を感じることがありませんでした。短い期間で課題と向き合った成果を出せたのではないでしょうか。
改めて、日本のレベルは確実に上がっていると実感しました。坂本選手の引退で女子は新時代に突入します。今大会を通じて、フィギュアスケートに興味をもってくれた方も多いと思います。その気持ちが選手たちの後押しになり、今後のフィギュア界が華やかになると信じています。(ソチ大会女子日本代表、プロフィギュアスケーター)
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