村瀬心椛 歩み寄って19歳の深田を祝福→表彰台で流した涙「奇麗だけど切ない」「真剣勝負であるべき姿」ファン感動 メダルの色を分けたセクション1
「ミラノ・コルティナ五輪・スノーボード女子スロープスタイル・決勝」(18日、リヴィーニョ・スノーパーク)
村瀬心椛(21)=TOKIOインカラミ=は2冠達成とならず、銅メダルとなった。順位確定直後、金メダルで涙する深田茉莉を笑顔で祝福。19歳の後輩をたたえた上で、涙を流して思いを吐露する姿がファンの胸を打った。
3回目のラスト、2位だった村瀬はザトフスキシノットに逆転され銅メダルとなった。点数が発表された直後は思わず悔しそうな表情を浮かべ、歯を食いしばっていた村瀬。それでも拍手をしながら深田の右肩をたたくと、「やー!」と言いながら深田を抱きしめた。2人で抱き合い、後輩を祝福した形になった。
それでも悔しさをあらわにしたのは表彰式。銅メダルを実感し、こらえていた涙が一気にあふれ出した。直後のインタビューでは「やっぱり、2冠、金、金を目指していた。(3回目は)完璧なルーティンができて、優勝できたかなと思ったんですけど…。思ったような点数は出ずに、きょう一番、今までで一番いいランをお届けできたので…。ものすごく嬉しいが銅というのは悔しいですし、期待に応えられず悔しいです」と語った村瀬。さらに「トゥエルブ(1260)も決まって、絶対にセブン(720)じゃなくて、絶対に10(1080)をやって、絶対にてっぺんを取ろうと思ったんですが…。もっと修行しないといけないと感じました」と声を震わせた。
2位で迎えた3回目は攻めの滑りでフロントサイド・トリプルコーク1260、バックサイド1080を成功。完璧な内容でガッツポーズを作ったが、85・80と得点が伸びず、2回目でトップに立っていた深田に2・03点及ばなかった。
FISが公式ホームページで公開したスコアでは「セクション1」の点数が2人のメダルの色を分けた形になった。ここで4・00差がついたことで、以降のセクション2では深田と同点かそれ以上の点数をマークしながら上回れなかった。
思いをこらえて勝者を祝福した上で悔し涙を流した村瀬。「(金メダルで)最初は嬉しくて、悔しい感じで終わったので次は金、金を取って、この悔しい思いを次のオリンピックでぶつけてやろうと思います」と、言葉に力を込めた。
その姿勢に視聴者も「相手を讃えつつ、敗れた悔しさは噛みしめる 真剣勝負であるべき姿だと感じます」「二人は正反対の涙だったけどどっちの気持ちも刺さって泣ける」「村瀬は悔しかっただろうけど自分から深田に歩み寄ったのは素晴らしいし、深田も村瀬の事を思いやって待ってる姿におじさん涙出る」「村瀬選手の悔しさたるや想像も及ばないけれど感動をありがとうございました 綺麗だけど切ない涙。。」「涙流しながら『次は絶対金金』宣言した21歳の覚悟がエグい これぞ日本スポーツの未来だろ!誇らしい…」と感動を呼んでいた。
◆村瀬心椛(むらせ・ここも)2004年10月15日、岐阜県出身。スノーボード好きの両親の影響で4歳から始めた。18年には全日本選手権スロープスタイルで初優勝。世界ジュニア選手権ではスロープスタイルとビッグエアで2冠に輝いた。17歳3カ月で出場した2022年北京五輪のビッグエアで銅メダルを獲得。冬季五輪の日本勢女子最年少メダリストになった。TOKIOインカラミ所属。身長153センチ。
