金メダルの深田茉莉とは- 初日の出とともに生まれた19歳 「何かすごいことを起こす」住職の言葉が現実に

 「ミラノ・コルティナ五輪・スノーボード女子スロープスタイル・決勝」(18日、リヴィーニョ・スノーパーク)

 深田茉莉(19)=ヤマゼン=が金メダルを獲得した。ビッグエア金で2冠を狙った村瀬心椛=TOKIOインカラミ=が銅メダルとなった。

 決勝1回目はジャンプセクションの最初に着地に失敗して転倒。だが、2回目はフロントサイド720などを綺麗に決めて85・70の高得点をたたき出し、トップに立った。3回目はさらに技の精度を上げ、スイッチバックサイド1260を決め、87・83のスコアと伸ばした。

 2007年1月1日生まれ。当初は大晦日が予定日だったが、少し遅れて「日の出とともに生まれた」。行事ごとで寺に行った際には住職に「何かすごいことを起こす」と何度も言われてきたという。

 愛知県名古屋出身。赤ちゃんの頃から両親に背負われてスキーに触れ、物後ごろついたときには板を履いていた。スノーボードは、兄と姉の影響で7歳から開始。好奇心からゲレンデに設置された小さなジャンプ台などを飛び、自然とビッグエアの道に進んだ。

 転機は14歳の時。90年代に起こったスノーボードブームの火付け役で、22年北京五輪金メダルのスー・イーミン(中国)を育てた名伯楽・佐藤康広コーチの指導を受けたこと。「兄と弟と3人で受けた。まっすぐ飛ぶだけなのに3人とも高さが一気に変わった」。衝撃を受け、この人に教わりたいと一念発起。中学2年から佐藤コーチがいる埼玉県にアパートを借り、指導を受けた。

 五輪は志したきっかけは18年平昌五輪。16歳で出場していた岩渕麗楽を見て、「かっこいい」と憧れた。自身は佐藤コーチの指導を受けながら、1日8時間の猛練習で才能を開。W杯デビューした22~23シーズンの2戦目で初優勝を飾ると、25年世界選手権では銅メダル獲得し、世界トップ選手へと成長した。

 ◆深田茉莉(ふかだ・まり)2007年1月1日生まれ、愛知県みよし市出身。13歳で本格的に競技を始め、15歳でW杯ビッグエアで初出場初優勝。ヤマゼン所属。

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