【本田武史氏の視点】鍵山優真、細かい加点で「銀」 佐藤はフリーに抜群の安定感 SPから中2日に難しさ

 銀メダルを獲得し喜ぶ鍵山優真(右)と、銅メダルで涙ぐむ佐藤駿(共同)
 フィニッシュのポーズを決める鍵山優真(共同)
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 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の鍵山優真(22)=オリエンタルバイオ・中京大=はフリー6位の合計280・06点で2大会連続の銀メダルを獲得。通算メダルを同競技で日本勢最多の4個とした。初出場の佐藤駿(22)=エームサービス・明大=がSP9位からフリー3位と巻き返し、銅メダルとなった。SP5位のミハイル・シャイドロフ(21)がフリーはトップとなり、291・58点でカザフスタン初の金メダル。SP首位のイリア・マリニン(21)=米国=はフリー15位で8位に沈んだ。

  ◇  ◇

 五輪の難しさが見えた。SPとフリーは連日か中1日での実施が通例で、今大会は珍しく中2日。団体を戦った後の個人種目で、調整がすごく大変だったと思う。会場が暑いのか、氷面は解けた状態だった。やるべきことをやった選手が表彰台に上がった。

 鍵山はSPで約5点リードしたマリニンが後に控えていたため、4回転フリップを新たに入れて攻めないといけなかった。ミスは出たが、銀メダルは細かい部分で得点を積み重ねた結果だ。SPに続いてステップ、スピンは全て最高難度のレベル4。スケート技術が高く、一蹴りでスピードを出せて跳ぶまでの時間が減る。スピンなどは余裕を持ってレベル4を取るための要件を満たせた。

 佐藤は今季のフリーに抜群の安定感があった。昨年12月のGPファイナルでマリニンがフリーの世界歴代最高得点を出した直後に滑った経験が、自信を得るきっかけになったのだろう。得意のジャンプはコンパクトで回転が速く、力みがない特長が加点につながった。

 三浦は頑張った。あれだけのスピードで入って4回転ループを跳ぶ人はいない。次につながる。シャイドロフは後半の4回転-3回転の成功で一気に好転した。王者になるべき演技。マリニンは前半の4回転ループが2回転になってから焦りが見えた。団体フリーのミスで完全にペースが狂った。(ソルトレークシティー五輪男子4位)

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