佐藤駿が涙の銅メダル 力をくれた羽生結弦さんの演技「見て気持ちを高めました」伝説のSEIMEIを直前に見てリンクへ 悔し涙が歓喜へ「夢なのかな」

 「ミラノ・コルティナ五輪・フィギュアスケート男子・フリー」(13日、ミラノ・アイススケートアリーナ)

 男子フリーが行われ、五輪初出場の佐藤駿(22)=エームサービス・明大=は銅メダルを獲得した。フリー186・20点、合計274・90点をマーク。SP首位のイリア・マリニン(21)=米国=らSP上位陣が大失速で3位に入った。

 佐藤のメンタルを支えたのは羽生結弦さんだった。同じ仙台市出身でかつて一緒のリンクで練習していた憧れの存在。フリーの演技前、佐藤は2018年、平昌五輪フリーの伝説的プログラム「SEIMEI」を見つめた。

 88・70点で9位発進だったSPでは「一番(滑走)でショートの時は見れなかったのでそれがダメだったのかなと。それが原因かな」と明かし、「きょうはオリンピックのフリーとかを見て気持ちを高めました」と言う。

 フリー「火の鳥」にのって冒頭の4回転ルッツに成功。続くトリプルアクセルからの3連続も決めると、4回転トーループ-3回転トーループも決めた。後半も安定してジャンプをまとめ、終盤の3回転ルッツこそ乱れたが、こん身の演技をみせて、笑顔も浮かんだ。

 銅メダル決定直後にはうれし涙を流した佐藤。団体戦の悔し涙を実力で変えて見せた。「本当に信じられない気持ちですし、夢なのかなと思ってます」と佐藤。失速したマリニンについては「珍しいと思っていましたし、今シーズンまったくミスがなかったので。団体と個人と過密なスケジュールでやっているからかなと思っていたんですけど、4Aに挑もうとするのはすごいなと」と語り、「マリニン選手のおかげでここまで来れているので、これからもマリニン選手に追いついていけるように頑張って行きたい」と力を込めた。

 以下、佐藤との主な一問一答。

 -SP終わってメダルを取れる位置にいると思っていた?

 「まったく思っていなかったです。自分のやるべきことはしっかりやれたので満足していたんですけど。終わった時点で点数的にもメダルには届かないと思っていたので。信じられない気持ちです」

 -鍵山の演技は?

 「優真には頑張って欲しいなと言う思いでずっと見ていました」

 -演技の構成はどのタイミングで決めた?

 「実はものすごく悩んでいて。昨日もぜんぜん眠れなくて。どうしよう、どうするべきかと考えて。まったく練習もしていないのもありますし、フリップでエッジの部分も気になって。先生とも相談して思った通りにやれば正解だと言われたので。正直、メダルよりも笑顔でファンのみなさんに届けたいという思いでやっていたので、メダルは全然考えていなかったです」

 -4回転も決めた。

 「練習からずっとやってきていて、ノーミスでできていたので」

 -三浦からメダルをあきらめるなと。

 「点差的には厳しいかなと思っていたんですけど、あきらめるなと強く言われて。駿はいけるからと言われて。そこで決心ついて、何をしにきたのか、メダルを取りにきたというところで全部をぶつけました」

 -日下先生に。

 「恩返しをしたいと思っていたので、ホッとしています」

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