カーリング女子、吉田知「マイナースポーツのカーリングを日本の国技に」

帰国した(左2人目から)藤沢五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花、本橋麻里=成田空港(撮影・三好信也)
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 カーリング女子日本代表(LS北見)が26日、都内で帰国会見に臨んだ。

 カーリング界悲願の銅メダルを胸に下げたメンバー。日韓で注目を集めたスキップの藤沢五月はかすれた声で「このメダルは私たちだけでなく、今までオリンピックを4年ごとにつないでくれた先輩たちが力強く氷の上で戦ってくれて、私たちがその先輩を超えようと努力して目指してきたメダルだと思います。自分たちを信じてやっていけばメダル獲得も夢ではないと最後までやった結果、銅メダルを持って帰ってくることができました」と報告した。

 笑顔で日本国民を魅了した吉田知那美は「ひとりひとりが口にも出せず秘めていたオリンピックのメダリストという夢が、5人集まると目標になり、ひとつの現実になった。限界は人が決めることではなく、自分自身でしっかり乗り越えて行くものだと感じました。そう思えたのも、人間の限界を超え続けてくださっている葛西選手がいてこそ。ありがとうございます」と、スキージャンプの“レジェンド”に視線を送り感謝。今後に向けて「マイナースポーツのカーリングを日本の国技にするくらいの努力をしていきたい」と力強く語った。

 “天然キャラ”の鈴木夕湖は持ち前の明るさを発揮。あいさつの締めくくりで「まだまだ強くなれると感じた大会でした。たくさん応援してくださった方には感謝しています。本当に長い間…。ん?短い間?フフフ。1カ月間くらい、ありがとうございました。ハハハ」としどろもどろになって照れ笑い。他のメダリストや会場の笑いを誘った。

 吉田夕梨花は「カーリングはまだまだマイナー。常に注目して頂けるスポーツにしたいし、体の小さいこどもたちにも始めてほしい。チームでがんばっていきたい」と、姉の知那美と同じく未来を見据えたコメント。

 チームを発足させ、裏方として支え続けた本橋麻里は「初めて出場した06年のトリノから12年がたち、オリンピックの舞台でメダリストとこの場にいられることに感謝しています。銅メダルの色は歴史的快挙の意味でもありますが、まだまだ頑張れる色という意味と受け止めています」と、さらなる挑戦を誓った。

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