チーム創設者マリリンも万感涙「カーリングは4年に1回だろって言われるけど」

 カーリング女子で銅メダルを獲得し、笑顔で手を振る藤沢(左)と本橋(共同)
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 「平昌五輪・カーリング女子・3位決定戦、日本5-3英国」(24日、江陵カーリングセンター)

 23日の準決勝で韓国に惜敗したLS北見の日本は、日本勢初となるメダルが懸かった3位決定戦で英国を下し、銅メダルを獲得した。

 ずっと夢見てきた歓喜の瞬間を、チーム創設者の本橋麻里(31)はコーチ席で迎えた。すぐにアイスに降りて、選手たちと抱き合い、泣いて、笑った。「本当に日本カーリング界にとって歴史的な瞬間を迎えられたことをうれしく思いますし、なんか実感が沸かないのが正直な気持ちです」と、万感の思いを吐露した。

 10年バンクーバー五輪後に地元北海道北見市常呂町に戻り、チームを立ち上げた。選手ゼロ、スポンサーゼロからのスタート。そんな大きな苦労を乗り越えての偉業に「カナダやスウェーデンのクラブチームのように人間力のあるチームを作りたいと思っていた。本当に後輩たちがその通りにすくすく育ってくれた」と、目を細めた。

 日本では一大ブームとなっているカーリング。ただ、本橋はすでにこの流れを経験済みだ。でも、メダルを取ったからこそ、これまでと同じようにはさせない。「そうですね。本当にカーリングは4年に1回だろって言われることが多々あるんですけど、やはり今回のメダルは日本カーリング界が大きく変わることになると思う。あと忘れてはいけないのは、男女で初めて実力で出れた五輪。この試合に勝てたのも男子が悔しい中でも『声出なくなるまで応援するからね』って言ってくれて、その後押しも絶対にあった。会場に駆けつけてくれた皆さんの気持ちも乗った試合だと思う。やりきったと思います」と、うなずいた。

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