カーリング女子 英国に逆転負けで準決勝進出決定は最終戦へ持ち越し

日本-英国 第1エンド、ショットの行方を見つめる藤沢(中央)。左は吉田夕、右は鈴木=江陵(共同)
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 「平昌五輪・カーリング女子・1次リーグ、日本6-8英国」(20日、江陵カーリングセンター)

 世界ランキング6位の日本(LS北見)は同4位の英国と対戦。逆転負けを喫し、5勝3敗となった。21日の午後8時過ぎ、最終戦となるスイス戦で準決勝進出をかけて戦うことになった。

 日本は19日のスウェーデン戦で劣勢の展開をはね返し、土壇場で大逆転勝利。一夜明け、勝てば準決勝進出が決定する可能性のある英国戦も、白熱した戦いとなった。

 第1エンドで1点を与え、有利な後攻で迎えた第2エンド。スキップの藤沢五月が最終投で英国のナンバー1ストーンを正確にはじき出し、一気に3点を奪って逆転した。しかし、負けると準決勝進出が絶望的になる英国も意地を示し、第3、4エンドでは1点ずつを奪い同点。お互い、一歩も譲らず後半戦へ突入した。

 “おやつタイム”を挟んでスタートした第6エンド。日本は有利の後攻だったが、英国の巧みなショットが続き、苦しい展開に。スキップ藤沢の最終投で英国のナンバー1、ナンバー2をはじくダブルテイクアウトを狙ったが失敗。ナンバー3も英国となり、3点をスチールされた。

 だが、スウェーデン戦と同じく、粘りを発揮。第7エンドですぐに2点を奪い返し、1点差に追い上げた。だが第8、第9エンドに1点ずつを加えられ、3点ビハインドで第10エンドへ。大量得点を狙って最後まで抵抗したが、奇跡は起こらなかった。

 スキップの藤沢は「中盤から後半にかけてアイスへの対応が遅くて、もっともっと対応しないといけない。相手にプレッシャーをかけられたが、アイスを読む力が遅れた」と敗因を分析。

 サードの吉田知那美は「アイスへの対応が遅れたが、誰かひとりのせいとかではなく、4人誰かが気付けば決まっていたショットもあった。もういちど明日にむけて修正したい」と前を向いた。

 準決勝進出を争う米国、カナダも敗戦。最終戦のスイス戦に勝てば、準決勝進出が決まる。吉田知は「今のゲームでできなかったことを修正してもっといいパフォーマンスをしたいだけ。今日できなかったことをしっかりやりたい」と語り、藤沢は「予選は明日で最後。最後の最後、やりとげることが大事。やるべきことに集中したい」と意気込んだ。

 1次リーグは参加10チームが総当たり戦を行い、上位4チームが準決勝に進出する。最終戦で戦うスイスは、同ランク2位ながら今大会は不調ですでに予選敗退が決まっている。

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