葛西 メダルなしも晴れ晴れ「五輪を家族に見てもらうことが1番の目標だった」

跳躍を終えた第4ジャンパーの小林陵侑(右)を出迎える葛西紀明(撮影・高部洋祐)
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 「平昌五輪・スキージャンプ男子団体」(19日、アルペンシア・ジャンプセンター)

 冬季五輪最多の8度目の五輪となった葛西紀明(45)=土屋ホーム=を擁する前回銅メダルの日本は合計940・5点で6位に終わり、2大会連続のメダルを逃した。ソチ五輪では個人と団体で2つのメダルを獲得した“レジェンド”だったが、今大会はメダルなしで競技を終了。それでも葛西の表情は晴れやかだった。

 1つ夢を叶えた大会だった。初めて家族の前で飛んだ五輪。ソチ五輪後に結婚した妻の怜奈さん、16年に誕生した2歳になる娘の璃乃ちゃんがラージヒルに続いて会場で観戦。「家族に見てもらうことが1番の目標だった」。8度目の五輪の重圧と、平昌の気まぐれな風に苦しめられた中、今までにはなかった力に背中を押された。

 そして新たな目標もできた。「次は家族のいる前でメダルを取るっていう大きな目標ができた」。取材中、通りがかったオーストリアの選手に「北京も出るの?」と聞かれ、「オフコース」と答えた。4年後は49歳で迎える22年北京五輪。“レジェンド”の夢は終わらない。

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