田中刑事、執念の4回転サルコー成功「まだまだ上を目指したい」合計244・83点

 「平昌五輪・フィギュアスケート男子・フリー」(17日、江陵アイスアリーナ)

 SP20位の田中刑事(23)=倉敷芸術科学大=は2度の転倒があり、フリーは164・78点(SP80・05点)。合計244・83点に終わった。

 「五輪の最後の演技。いくら悔いても時間は戻らない。失敗はしましたけど、やりきろうと思った」。

 団体戦では決まらなかった冒頭の4回転サルコーは成功。続く4回転サルコーからの連続ジャンプは1本目で転倒。終盤の3回転アクセルでも転倒したが、最後のジャンプを3連続のコンビネーションにするなど、冷静にリカバリーした。

 表現面でも魂を込めた。フリー「フェデリコ・フェリーニメドレー」のコミカルな音楽にのり、表情を作りながら舞った。「SPは緊張感のある顔でも、そのままでそれっぽい表現になるけど、フリーは本当に緊張感を崩してでも顔を作らないと堅苦しいプログラムになるので、今日は団体戦でやり残したフリーの表現を意識しながらやった」と、納得した表情で振り返った。

 演技後は息を切らしながら、四方の客席にあいさつ。初の五輪で力を出し切った。まだ22年北京五輪も狙える23歳。「色んなプログラムに挑戦していきたいし、4回転も増やせる。まだまだ上を目指していきたい」と誓った。

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