ショートトラック ドーピング陽性 暫定資格停止処分受け入れ 斎藤団長「苦渋の選択」

ドーピング検査で陽性反応を示したショートトラック日本代表の斎藤慧(後列左から1番目)=2017年12月17日撮影、名古屋市ガイシプラザ=
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 スポーツ仲裁裁判所(CAS)が平昌五輪のショートトラック男子日本代表の斎藤慧(21)=神奈川大=がドーピング検査で陽性反応を示したと発表したことを受けて、日本選手団の斎藤泰雄団長、伊東秀仁総監督、ショートトラックの川崎努監督が会見を行った。

 違反が認定されれば、日本選手のドーピング違反は冬季五輪で初めて。CASと日本選手団の発表によると、選手団本隊として韓国入りした4日の夜に江陵選手村であった抜き打ち検査があり、ドーピング隠しの目的と疑われる禁止薬物アセタゾラミドが検出された。9日のB検体の検査でも陽性だったという。斎藤は意図的な禁止薬物の摂取を否定しているが、反証のための期間がないことなどから、暫定的な資格停止を受け入れ、12日に選手村を自主離村。CASの最終的な処分は大会後に行われる。

 斎藤団長は「本人は大変驚いていて、ショックを受けていた。極めて残念。検体A、Bの結果が陽性と出た中にあって、これを反証するための証拠が入手できない状況の中で暫定的資格停止を受け入れるほかに選択肢がなく、苦渋の選択だった」と、暫定資格停止処分を受け入れた経緯を説明。斎藤自身は日本選手団を通じたコメントで「自身の身の潔白を証明するために戦っていきたいと考えておりますが、今、それを要求することはオリンピックを戦っているチームに迷惑を掛けると思った」と、説明している。

 斎藤団長は、大会終了後に日本スケート連盟などと協力しながら、斎藤の無実証明のために取り組んでいく方針を示した。

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