田中刑事は5位…4回転成功なく「悔しい」 メダル競う米国と差開く 日本3位以下確定
「平昌五輪・フィギュアスケート団体・男子フリー」(12日、江陵アイスアリーナ)
日本から田中刑事(23)=倉敷芸実科学大大学院=が出場し、冒頭4回転ジャンプのミスが響き148・36点の5位で団体戦のポイントは6点を記録した。メダルを争う米国、イタリアと差を広げられてしまった。
冒頭予定していた4回転サルコーが2回転に。続けて予定していた4回転サルコーからの連続ジャンプも2回転で開いてしまい、得点を稼げなかった。
続く3回転アクセル以降、気持ちを切り替え、スピン、ステップも情感を込めて演技したが、後半の4回転トーループは転倒と、3回予定していた4回転ジャンプはいずれも失敗した。
演技終了後はうつむき加減に手を顔にあて、首を何度か振っていた田中。自分自身の演技に納得できていない様子だった。
インタビューに「悔しいです。自分のやることを考えていたので、緊張感での失敗ではないです」と険しい表情で語った。4回転のミスは「6分(間練習)からいいイメージを組めなかったのが原因だと思います」と振り返り、「本当に悔しいフリーを滑ってしまったので、個人戦ではこれを引きずらないような演技をしたいと思います」と悔しさをバネにすると誓った。
団体戦は各選手が得た得点は直接合計せず、1位10ポイント、2位9ポイント…5位6ポイントと順位に応じたポイントが加算され、その合計で競う。男子フリーの1位はパトリック・チャンが出場したカナダ、2位はミハエル・コリヤダが出場したOAR(ロシアからの個人資格選手チーム)、3位はアダム・リッポンが出た米国、4位はマッテオ・リッツォが出たイタリアだった。日本がメダルを獲得するためには、6点差をつけられている米国を2種目で上回らなければならない。また、2種目で縮められる最大のポイントは8のため日本の3位以下が確定した。
【団体戦途中経過】
(1)カナダ 55
(2)OAR 48
(3)米国 44
(4)イタリア 42
(5)日本 38
